- 金の星社 刊
- 29.2×21.8cm、50ページ
- ISBN 978-4323073576
- 価格 1,620円
科学界のインディー・ジョーンズ教授! やってくれましたね。おもしろい! 我が家を頻繁に訪れる、というよりまるで保育園の園児である孫たちも、そう漏らしています。そして最終頁(ただし本書には頁が書いてない)にいる宇宙探検家の肖像写真、失礼! 著者本人をマジマジと眺め、この人誰? もちろん、本書のテーマである宇宙人について、マジメに(科学的に)説明されている。誠に誠にマジメな現代宇宙生物学の本である。
従って、決して子供向きの絵本ではなく、大人だって、いやむしろ高齢者にこそ読んで貰いたい図鑑だ。現代宇宙生物学はここまで来ているのですよと認識いただくために…。具体的には、エウロパとエンケラドス。どちらも厚い氷で覆われてはいるが、海底火山があって、熱水が噴き出している可能性があることが、探査機での探査に基づく画像で、詳しく語られている。そんじょそこらのSFよりよっぽど科学的である。おそらく、絵本でエウロパの断面図やエンケラドスのタイガーストライプが紹介説明されているのは、日本初のことではないだろうか。
いつも申し上げることだが、こういう本が居間のテーブルにさりげなく置かれているお宅は、ご近所の評価が高いはずだ。よって、我が孫たちにも自宅に持って帰って貰った。
虫少年・天文少年の他に、宇宙生物少女が今後あちこちに出没することだろう。