- 幻冬舎
- 17.3×11cm、235ページ
- ISBN 978-4344984561
- 価格 864円
存在する? が、本書で存在する! に変わった。書店の書棚で見かけたときに、最近老眼鏡がとみに合わなくなってきた評者は、もうダメか! と思った途端「?」じゃなく「!」だということに気づいた! というより、数年前までは系外惑星を主題にした本ならどれもが、存在する? だった。縣先生(評者出身大学の並み外れて偉い後輩)いわく、今世紀中にそれが発見される確率は50%以上だそう。だとすれば、「!」は当然のことですね。
先日、神田の有名古書店で日本物理学会編『宇宙と物理』という書名の本を500円(定価3600円 ISBN 4563021563)で購入した。ただし1983年刊なので多分入手は不可能! 故早川幸男先生はその中で、1960年代は発見の年代と書かれている。(1)太陽系のプラズマ(2)隕石の同位体組成異常(3)宇宙X線(4)宇宙線電子とγ線(5)星間分子(6)赤外線星(7)クエーサー(8)パルサー(9)宇宙のマイクロ波。系外惑星はおろか、地球外生命なんて一言も無い。
おそらく近いうちに、世界史も宇宙史に代わり、大学では天文学(ほとんどの大学では研究室はおろか講義すら無かった)が必修科目となることだろう。そのくらい時代が変わっているのですよ! ?→!どころの話じゃなく! そのとき、本書は一回生の初っぱなの授業に教科書として使われるに違いない! 否、その頃にはメチャクチャ発見に次ぐ発見となり、研究内容もメチャクチャ変化し、図書館の常備本、古書店では高価格品となるだろう!