- 昭文社
- A4判、80ページ
- ISBN 978-4-398-14625-0
- 価格 1,680円
こんな本が居間にパラッと開いている、子どものいる家庭環境っていいな、我が家でも10年前ならそうしていただろうな、と思う本だ。今の我が家には、残念ながら小さな子どもがいないので、そうしていないが…。
この本には、現代の宇宙開発のエッセンスはすべて詰まっていると申し上げても良い。大人が読んでも絶対に面白いと思うはず。名古屋空港発着の無重力(正しくは微小重力)体験が40万円ほどで可能だったなんて、評者は知らなかった! また、人工衛星打ち上げ回数世界一基地はロシアのバイコヌール射場(2006年現在1212回)ではなく、プレセーツク射場(1467回)で、ケネディ宇宙センター(700回)を大きく上回っている! その他、相当なオタクの人でない限り知らない知識満載。ページを開くたびに、評者はウンウンうなっていたらしい。清水建設のドーナッツ状ホテルやビゲロー・エアロスペース社の折畳式宇宙ホテルも計画中、後者は行くための交通機関開発懸賞金5000万ドルを用意!なんて、なんてすばらしいことだろう。日本各地の科学館などに設置されているさまざまな体験機器も掲載されているので、ツアーしてみるのはいかがだろうか。