- 実業之日本社 刊
- 17.5 x 11.7cm、224ページ
- 2014年3月
- ISBN 978-4480689184
松井孝典先生がある著書で「摂取しているエネルギー量:生存に必要な最低限のエネルギー量は人間以外の全動物とも1以下だが、現代人の平均が20で、米国人に至っては何と120。右肩上がりの成長志向(これをカウボーイ経済学というそうだ)を続けると、人間圏は今後100年程度で破綻する」と書いた。そこで筆者は人間仙人化を提案する。つまり、まじめに、宇宙へ脱出しよう!
本書の著者は「JAXA宇宙環境利用推進部兼有人活動推進部長」、平たく言えば宇宙飛行士室長だった人。つまり、日本で一番宇宙飛行士を部下として知る人だ。宇宙飛行士選抜試験の裏話や、地上での過酷訓練と日常生活、宇宙空間での(非)日常生活、ISSに滞在した日本人宇宙飛行士はほぼ全員小惑星に命名されていることなど、オモシロ話が満載である。ちなみに筆者も五島プラネタリウムにいただけでご褒美に小惑星9866に金井三男と命名されている。「ステラナビゲータ」をお持ちの方は現在位置を追跡してみてください。
本書を隅々まで読んで、将来の他天体移住に備えてイメージトレーニングしてみてはいかがだろうか。