Location:

Book Review

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

天文現象のきほん 今夜はどの星をみる?空を見上げたくなる天文ショーと観察方法の話

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

表紙
天文現象のきほん 今夜はどの星をみる?空を見上げたくなる天文ショーと観察方法の話

  • 塚田健 著
  • 誠文堂新光社
  • 160ページ
  • 定価 1980円

本書著者は評者も卒業した大学の後輩であるが、それが理由で本書を推薦するわけではない。内容の良さと説明のわかり易さとトピックス性とからである。たとえばグリーンフラッシュってご覧になったことはありますか。あるいはビーナスベルトは如何ですか。玄月はどうですか。光条は? いずれも筆者が使っているパソコンで、容易に変換できました。そのほか、アースグレージング流星とか、ソーラーアナログ、ソーラーライン、スターリンク衛星などなど、聞いたことがないものも多数。面白いですよ。現代天文学はここまで発展したのです。

そのなかで相変わらずのものが、あのベテルギウス。評者は毎晩、一度眠ってからやおら起きて外に出て(服を着てからですが)、晴れている晩なら空を見上げて「ベテルギウスくん、こんばんは」と叫び、はい7対3とか6.5対3.5とか、日付・時刻と共に野帳に記すのである。野帳はたまりにたまって、今では箪笥の上に半分崩れかかっている。

まあ、それはいずれ評者が星ナビ誌面で連載中の「こだわり天文夜話」でご案内することにして、本書は、太陽・月、惑星、太陽系小天体、恒星・星雲・星団の各イベント(現象)の見どころはもちろん、閏秒やプラネタリウムといった関連トピックスを含め様々な内容を詳しく易しく読者に紹介してくれている。ぜひ、天文ファンの皆さんに、ご購入ご購読をおすすめします。

この本を購入する Amazonで買う