- ダイヤモンド社
- 18.6×13.2cm、264ページ
- ISBN 978-4478068106
- 価格 1728円
いや、まさに衝撃の書! 著者の肩書きにもビックリポンだが、出版社が科学系ではなく、ビジネス系であることも衝撃の一因。もちろん、評者は日本でもいよいよ活動が始まった宇宙開発のベンチャー企業に携わる方にお勧めしたい、というより元気づけするための本であることはもちろんだが、なによりも、哲学者・宗教家を任じる皆さんに、「貴方の信念をもう一度考え直しませんか?」という動機付けに、本書を活用していただきたいのだ。申し訳ないが、貴方方の認識は今世紀には通用しない。何故かというと…。
お爺さん、お婆さんは星になって、みんなを上からいつも見ているよ! と昔は言っていましたね。でもそんな事って現実なの? 骨になって、行く行くは土に帰るだけでは? 月に行った人は何人もいますが、2018年現在火星に行った人はいません。でもそれは時間の問題だし、来世紀には太陽系外に行く人もいるでしょう、生きたままで。その意味で、本書は著者の意図とは無関係に哲学も宗教もぶち壊す真に衝撃的作品なのだ。2014年に打ち上げられた宇宙3Dプリンターやバイオプリンターによる製品の製造(93〜97頁記載)、宇宙服の新機能とデザインの開発(188〜194頁)は特に注目のもの。小惑星2011 UW158には5兆円以上の価値がある(227頁)そうだが、小惑星9866金井三男はおいくらなのだろう? イトカワは? リュウグウは? あぁ、やっぱり時代は変わった。