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金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

宇宙開発の未来年表

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宇宙開発の未来年表
 

  • 寺門和夫 著
  • イースト・プレス
  • 180ページ
  • 978-4781680637
  • 定価 968円

著者曰く、第一時代は1957年に始まったスプートニク時代、第二時代は国際宇宙ステーション時代、第三時代が宇宙観光時代。勿論第三時代が現代だし、それは怒濤のごとき人類宇宙進出の時代でもある。一方では各国で宇宙軍が創設され、他方では宇宙ホテルも開業され、月面基地の設置、火星有人探査が実施され、宇宙エレベーターも建設されて、とどまるところは知り得ない。なんと、2100年ごろには火星に1万人の都市建設が予定されているという。地球型系外惑星への移住も、夢物語ではなくなってしまった。本書4〜7ページ掲載の年表を見ていると、評者はなんとかあと50年は長生きをしたいと、つくづく思ってしまう。だが、それでもたった2070年、2100年には届かない。

宇宙軍が創設されても決して地球表面を攻撃せずに、なんとか宇宙の彼方から飛来する隕石や系外天体の衝突から地球を守ることに専念してほしい。本書は、そんなことを期待させる内容だが、世界には様々な指導者が居るのも事実。地球というかけがえのない場所と人類という貴重な生物を守れない指導者なんて…。

子供のころ抱いていた宇宙開発への願いが、本書を読んでもう実現してしまったのだという、ちょっと残念な感想も評者にあるにはある。だが、それ以上に新たな夢を本書は与えてくれた。おそらく激変的発展で本書の内容は数年以内に大幅改訂されることだろう。

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