- 宝島社
- 新書判、191ページ
- ISBN4-416-20710-7
- 価格790円
著者とマンガ家とが良く打ち合わせ擦り合わせて出来上がった好書。説明は必要なことが網羅され、見開き1セクション型、おもしろ楽しいひとくちマンガでスッキリする。説明内容は、前半(パート1〜2)が理論、後半(パート3〜4)が実際の宇宙・天体の説明だ。もちろん、量子力学・相対論・不確定性原理・トンネル効果・カルツァークライン効果・クオーク・レプトン・ハドロン・ゲージ粒子・クエーサー・ダークマター・ダークエナジーからインフレーション・チャイルドユニバース・ブレインワールドまで、ぽこぽこと最新テーマが登場し、普通の物理学書なら決して理解容易な内容ではない。だがホントによくわかるのだ。わかった気になるだけなのかもしれないが、少なくとも本分野のポケット辞書としては資格十分だ。ただし、評者はこの本を読んで、自分が理論物理学ではなく、観測天文学にすすんだことを正解だ!と思った。星を見るのが一番楽しいですもの。