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星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

宇宙大全 これからわかる謎の謎

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宇宙大全 これからわかる謎の謎

  • 二間瀬敏史 著
  • さくら舎
  • 388ページ
  • ISBN 978-4865812671
  • 定価 1980円

本書の内容は端的に言えば、あらゆる現代天文学である。つまり、宇宙の広さから始まり、宇宙の構造、ビッグバン、ヒッグス粒子や超弦理論、宇宙の次元論、ダークマターとダークエネルギー、インフレーション、ニュートリノ天文学、マグネター、ブラックホール、星の一生、地球外生命、重力レンズと重力波、LIGO・TMT・JWST・SKAそしてニューホライズンズとカッシーニと「はやぶさ2」…。まさしくあれやこれやだ。読者の皆さん、どれもこれも充分にご存じですか。ご存じないと、現代天文学を語れないのですぞ! あぁ、天動説vs地動説の時代は、実に簡単で良かった!

なんていうことを言っていたら、このこだわり天文書評をここまで続けられなかったのです。あなた、昔、高校生のころ、物理は好きでしたか、嫌いでしたか。好きだったら絶対本書を熟読ください。すると、現代天文学が遙かに現代物理学を凌駕し、今やノーベル賞を席巻している事がよくわかるはず。反対に嫌いだった方も、宇宙が面白いことはご理解いただけるはずだ。たとえば、冬の月のない夜空にくっきりと見えるオリオン座大星雲、実はその中は7000個以上の生まれたてホヤホヤの星で溢れているなんていうことが書かれているのを読むと、誰もが自分の目で数えてみたくなりますよね。ついでに、オリオン座のベテルギウスが赤く輝いているか否かをご自身の目でご確認お願いします。

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