- ニュートンプレス
- 21×27.5cm、29ページ(全156頁中)
- ASIN B00XVN10SO
- 価格 1,200円
月刊誌なので、本書評発表時にはすでに店頭から無くなっているかもしれないが、おそらく将来的にムックで刊行されるだろうから、そのときにはぜひお読みいただきたい。「アンドロメダ銀河が我が銀河に大衝突」の記事である。
一部の識者間で衝撃的な話題になっているのに、特に筆者は米国の天文誌Sky & Telescope誌で初めて知ったときは大ショックだったが、その後新聞テレビなどで余り話題にならず、理由は数十億年先の話だからだろうが、要するに待ちに待った記事だったのである。本誌記事では、そのプロセスが見開きの大きな図版を交えて詳細に説明されているが、一番の重要点は衝突が確実なことの観測上の根拠の解説である。見開き2頁の簡潔な説明だが、読みがいがありますよ!
また、今ではお目にかかるのが珍しくない衝突銀河の写真。何と全宇宙に存在する銀河の内1%が現在衝突中だという数値も、本書で初めて知った。この数値を知って、ナルホドと思うことが出来た。互いの銀河が衝突した際、所属恒星は衝突しないことも、数値的則ち恒星間平均距離の値から具体的に知ることが出来た。1個の星の進行方向にある星の数が、完全に無視できる(具体的数値は本書で)のだ。ただし、星間ガスが膨大な星を誕生させることも具体的数値が示されている。これはもう本書を購入するしかないですよ!