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金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

国立天文台、渡部潤一の 宇宙天体入門

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国立天文台、渡部潤一の 宇宙天体入門
 

  • ニュートンプレス
  • 27.6×21.2cm、160ページ
  • ASIN B06XSNCYDM
  • 価格 2800円

評者は、これまでにも様々な天体写真集に接してきたが、単なる写真集ではなく、本書のように各天体に関わる最新データ・情報に特化したものを見た、ではなく読んでメモしたものはほとんど無い。おかげで評者の雑記帳はメモで一杯になってしまった。あいにくサイズがでかすぎて持ち歩けず、電車内でメモすることもできずに、もっぱら家でだけメモしまくったので、通読に思いのほか時間がかかってしまった。ために、今月の本コーナーは限定本となってしまった。スミマセン。

ともかくその最新データたるや物凄い。評者の主な観測対象たるアルゴル、ミラ、アルマーズ、ベテルギウスばかりでなく、アンドロメダ座大銀河、子持ち銀河、大小マゼラン雲、いて座A*(スター)、北極星、アルビレオ、フォーマルハウト、ガーネットスター、ベガやオリオン座大星雲、リング星雲、かに星雲、バラ星雲、網状星雲、すばる、二重星団などなど、全てをここにご紹介ができない。評者は、中でも皆さんご存じだろう北極星までの距離に興味を惹かれた。理科年表1985年版まで800光年だったが翌年突然半分の400光年になってしまい、評者は1986年問題と名付け、ビックリポンだったのだ。以来、北極星までの公表距離を、評者も調べた経緯がある。だが、前世紀後半まで距離測定法の問題から300光年以上としか判らなかった。今も論争は続いている。本書51ページなど要参照。

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