天文と暦の歴史は長く、「暦を作る」ことが天文学の一つの役割でもある。今年は元号が平成から令和に変わり、一般の人たちも暦への関心が高まった年だった。
今回集めた中で一番大きいカレンダーが『太陽・月・星のこよみ』。上半分に天体写真が、下半分に大きめの日付と月の朔望が表記されている。裏面にも観測ガイドなど情報たっぷりで、学習にも利用できる。
次は、中綴じのカレンダーを4つ。『星空散歩』は、上半分に武井伸吾氏の星景写真が、下半分に日付が掲載されている。特徴は、曜日表記が月曜始まりであること。土日が続いて書かれているから、週末に観測へ出かける天文ファンに便利かも。
『星空のある風景』は上半分に前田徳彦氏の星景写真が、下半分の日付欄には小さく朔望も載っている。こちらは日曜始まり。
『月齢 月の満ち欠けカレンダー』は朔望をメインに、模式的な月齢図を上下見開きにわたって並べたシンプルなもの。
『ASTRONOMY-SPACE TEST』は「天文宇宙検定」のオリジナルカレンダー。上半分に写真、下半分に日付と朔望を掲載。写真は天体も星景もあり、日付は太く見やすく、全体的なバランスがよい。
ここからは、狭いところにも飾れる小さめのカレンダーを紹介する。『星空さんぽ』は中綴じで、開くと上半分が星景写真。下半分は、白地に四角く区切られた日付が並ぶ。手の届くところに飾って、予定をメモするのに便利だ。
『星と空の日めくり』は、KAGAYA氏の写真と言葉が1日1ページで31日分デザインされた永久保存版日めくり。星、月、空、彩雲、オーロラ、ムーンボウなど、奇跡的な一瞬をとらえた写真を特別印刷で再現。リング綴じで、壁掛けにも卓上にもなる。
『ルナ〜月ごよみ〜』は、卓上版のほかに大判の壁掛けタイプもある。いずれも黒地に月の朔望写真が並び、見どころは6月の金環日食と12月の皆既日食。「太陽の前にある月」を感じられる。卓上版は裏面が白地に日付だから、用途や気分で両面を使い分けるといい。
天文日めくりの決定版、お馴染みの『星空ごよみ365日』。毎日めぐりながらその日の星空・朔望・天文現象・歳時記・記念日・過去のニュースなどたくさんの情報を得ることができる。卓上にも壁掛けにもなるので、手と目の届くところに設置して生活の一部として役立てたい。
(紹介:原智子)