星ナビ12月号では、2006年をふりかえる天文ニュースランキングが掲載された。上位には、3月の皆既日食やシュスマン・ワハマン彗星、水星の日面通過、そして第4位には、二つ並んだ木星の赤斑(大赤斑と中赤斑)があげられた。
今回ご紹介するのは、パティスリータダシ・ヤナギのチョコレートケーキ、その名も「ジュピター(木星)」。木星の雰囲気を漂わせた風貌に出会ったときはかなりうれしかった。だが、よく見ると、ん?な、なんと赤斑が3つ?大きい方の白い縁のついた丸い模様も赤みを帯びているから、赤斑だろう。もしや、3つ目の赤斑の出現を予言している大胆なデザインなのか?!
味はというと、表面を覆っているかなり上等と思われるチョコレートの風味と生地の味わいが口いっぱいに広がる。胃にもたれないスウィーツづくりを目指しているだけあって、決して重くない。さすが、パリの“メゾン・デュ・ショコラ”や三ツ星レストラン“トロワグロ”で学び、数々の賞を受賞しているパティシエの実力なのだろう。
木星の赤斑についての最新情報は、アストロアーツニュースでも、「木星の「中赤斑」は、風速も大赤斑なみだった」として紹介している。星ナビ12月号や7月号、その他特集「木星の新しい赤斑にせまる!」や「2006年 木星投稿画像ギャラリー」などと合わせて、赤くなった経緯などを振り返りながら、ケーキ「ジュピター」をほおばってみてはどうだろうか。