銀河の星形成くっきりと

【1999年3月23日 NASA

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ハッブル宇宙望遠鏡は、前回の修理ミッションで新設した近赤外カメラで撮影したさまざまな渦巻き銀河の姿を公表した。近赤外で撮影すれば、可視光ではわからない銀河の暗黒帯の中の様子をとらえることができる。 暗黒帯は多量の水素ガスとチリからできており、その内部は星が誕生する領域(星形成領域)となっている。画像で赤く写っている部分が、白熱した水素ガスが多量に存在する領域で、それにそうように散在する赤い点は、それぞれが星形成領域を示している。星形成領域は、付近にある若い巨星から放射される紫外線によってあたためられていて赤外線を放射している。
NGC5653(左上)からNGC4826(中下)まで、さまざな角度から渦巻き銀河を見ることができる。通常は暗黒帯としてみえる腕の部分に多量の水素ガスと星形成領域が存在しているのがよくわかる。
右下の画像は銀河 NGC2903 の中心核を拡大したもので、この領域にも多量の水素ガスが存在している。これは他の渦巻き銀河にも見られる現象で、中心核における星形成や巨大ブラックホールが原因と考えられている。

□ニュース・リリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1999/10/

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