金津さん、とも座に新星らしき天体を発見・速報
【2001年1月5日 国立天文台・天文ニュース (407) (2001.1.3)】
2000年12月22日に島根県松江市の金津和義(かなつかずよし)さんが、「とも座」を写したフィルムから、8.6等級に増光している新星らしき天体を発見しました。
金津さんによる報告の位置は、
赤経 07時 37分 58秒 (J2000.0) 赤緯 -25度 56分 51秒
金津さんが2000年1月に撮影されたフィルムには11.7等よりも明るい天体が写っていないこと、変光星総合カタログや可視光・赤外線サーベイのカタログに該当する変光星が存在しないことから、新星および類似する天体と思われます。
長野県佐久町の高見澤今朝雄(たかみざわけさお)さんは、この天体が2000年11月28日と12月22日のパトロール写真にも写っていること、1994年から1999年の22枚のフィルムに写っていないことを確認しました。これにより、天体の実在が確実になりました。新星と認定された場合、「とも座新星2000」と呼ばれるようになると思われます。
<参照>
- IAUC 7552 (Dec. 30, 2000)
- VSOLJニュース (046) (Dec. 30, 2000)