ロシアとNASA、ISSへの観光客受け入れについて交渉へ
【2001年1月29日 SPACE.com (2001.01.26)】
ロシアとNASAは2月中旬、国際宇宙ステーション (ISS) への観光客の受け入れについて正式な交渉を開始する。もし交渉の結果受け入れが決まれば、早ければ2001年4月30日打ち上げ予定のソユーズ宇宙船にて、アメリカの実業家デニス・ティトー氏が史上初の宇宙旅行者としてISSを訪れることになる。
過去にはNASAのエンジニアだったこともあるデニス・ティトー氏は、国際ベンチャー企業ミールコープ社と契約し、ロシアの宇宙ステーション「ミール」に向かうことになっていた。氏が旅費としてミールコープ社に支払った金額は、1200万ドル〜2000万ドルと見られている。だが、2000年11月になってミールの廃棄が決まったことから、計画はご破算となった。しかし、氏はミールの廃棄が決まった直後、「おそらくミールの代わりにISSに行くだろう」と語っていた。
ミールコープ社はその後の2000年12月、ミールを利用した事業から撤退し、今後はISSを利用した事業を展開していくと発表している。
ミールは、2001年3月上旬に太平洋に廃棄される予定。