火星着陸失敗のマーズ・ポーラー・ランダー、ついに発見か?
【2001年3月29日 FLORIDA TODAY (2001.03.27)】
NASAの火星着陸探査機「マーズ・ポーラー・ランダー (Mars Poler Lander; MPL)」は1999年12月に火星に降下後、消息を絶った。世界の電波望遠鏡が動員され、通信回復の努力がなされたが、全て失敗に終わった。後の分析では、設計ミスにより高速で地表に衝突した可能性が指摘されている。
NASAでは、火星を周回中のNASAの探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー (Mars Global Surveyor; MGS)」の高解像度カメラを用いてMPLを発見する試みを続けていた。だが、MGSのカメラは火星の地形をとらえるためのもので、約2メートルほどの小さなMPLは、写ったとしてもごく小さな点にしかならないため、捜索は難航していた。
しかし、最近になってついに、MPLの可能性のある小さな点が検出された。問題の画像は現在、NASAとアメリカ画像測量庁 (National Imagery and Mapping Agency; NIMA) が共同して真偽の分析が進められているが、結論が出るまでには2〜3か月を要すると思われる。
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- 1999.12.05 - NASA、マーズ・ポーラー・ランダーの通信回復に努力