太陽観測探査機 SOHO が太陽に突入する彗星をとらえた

【2001年10月26日 NASA ゴダード宇宙センター(10月25日)】



太陽に突入する彗星(右下)の連続写真。太陽コロナからの大量の質量放出の様子(多くの白い点)も同時に写っている(写真提供:NASA & ESA)

太陽観測天文台 SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)撮影の太陽に突入する彗星の写真が、水曜日に公開された。

サン・グレイザー(太陽をかすめる)と呼ばれるこの種の彗星は、その名のとおり太陽にとても近づく。太陽の熱によって彗星を構成している氷や塵が溶け出し、彗星の尾ができる。SOHO の機器の一つであるLASCO(Large Angle and Spectrometric Coronograph、広角分光コロナグラフ)によって撮影された写真には、太陽に向かって突入していく彗星のがはっきりと写されている。写真中の影になっている円盤部分は太陽の明るい光をさえぎるための装置で、中心の白丸が太陽の位置を示している。

この写真には、コロナからの質量放出の様子も写っている。電荷を帯びた粒子が地球の磁気圏にぶつかってオーロラが見られるかもしれない。

SOHO はNASA と ESA の共同プロジェクト。この 6 年間で 365 個もの彗星を発見してきた。

なお、ニュースリリース元のゴダード宇宙センターのページでは、彗星が太陽に向かって進んでいく姿が動画で見られる。

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