【投稿画像集】6月11日朝の部分日食をとらえた

【2002年6月11日 アストロアーツ】7月10日更新

6月11日朝、日本全国で部分日食が起こった。あいにく全国的に天気が悪く、見られなかった方も多いかもしれない。海外の方、金環日食ツアーに参加された方を含め、今回も多くの方から写真を送っていただいた。以下に紹介しよう。(画像はクリックでオリジナルサイズで表示)

なお、金環日食となったテニアン島などでは晴れ、素晴らしい現象を楽しめたようだ。日食のライブ映像のリプレイがライブ!エクリプスのサイトなどでご覧いただけるので、こちらもあわせてご覧いただきたい。他の日食中継サイトについては6日のニュース「6月11日の金環日食(NAOニュース)」を参照のこと。


(アストロアーツ 上山治貴撮影の部分日食の動画)

(こちらはrm形式の動画です。1分25秒、834KB)
撮影者:
アストロアーツ 上山 治貴
撮影地:
東京都文京区

7月10日掲載分


(武者幸雄氏撮影の金環日食の連続写真)

撮影者:
武者 幸雄
撮影時刻:
写真中に記載(現地時刻)
撮影地:
北マリアナ諸島連邦 テニアン島 ダイナスティーホテル前
撮影機材等:
(全天周写真)ソニー DCR-VX1000ビデオカメラ + シグマ 8mm(360°全周魚眼レンズ)、露出固定(明るいところは飛んでしまっていますが、露出を固定し、明るさの変化を分かるようにしています。)
(太陽の拡大写真)ソニー DCR-TRV900ビデオカメラ + キヤノン FD200mm、フィルタ:バーダープラネタリウム社 アストロソーラーフィルタ + 富士 ND 0.9
●撮影者コメント:
今回、ビデオカメラを使用して全天周ビデオ撮影と拡大撮影を行いました。それぞれの時刻の空の状態と、太陽の欠け具合を対応させました。
今回、雨に降られることはありませんでしたが、雲の状態がめまぐるしく変わっていました。全天周ビデオではそのような状態がよく分かります。

(大島修氏撮影の金環日食の連続写真)

撮影者:
大島 修
撮影時刻:
写真中に記載(現地時刻)
撮影地:
北マリアナ諸島連邦 テニアン島 ダイナスティーホテル屋上
撮影機材等:
ボーグ 76ED、ミード XP26mm、クールピクス950にてコリメート

(tycho氏撮影の部分日食の連続写真 1) (tycho氏撮影の部分日食の連続写真 2) (tycho氏撮影の部分日食の連続写真 3) (tycho氏撮影の部分日食の連続写真 4)

撮影者:
(ハンドル)tycho
撮影時刻:
(1枚目)7時28分04秒、(2枚目)37分02秒、(3枚目)39分02秒、(4枚目)8時36分33秒
撮影機材等:
ビクセン アロマ、GL15、フィルター:ND400、Nikon Coolpix5000、トリミング、縮小
●撮影者コメント(抜粋):
星ナビ先月号(2002年6月号)で教えていただいた方法で部分日蝕を撮ってみました。
古い安物の望遠鏡で月など撮ってみたりしていますがこれで太陽の撮影などとても無理・・・と思っていたところアロマで撮れると星ナビで知ることが出来て準備していました。テストでは黒点まで写って楽しみにしていたのですが東京はあいにくの厚い雲。。でもじっと待っていると雲の向こうに何度か欠けた太陽を観ることがきましたのでなんとか姿だけでもと撮ってみました。

6月13日掲載分


(原田泰典氏撮影の金環日食の連続写真 1) (原田泰典氏撮影の金環日食の連続写真 2) (原田泰典氏撮影の金環日食の連続写真 3、ベイリービーズ) (原田泰典氏撮影の金環日食の連続写真 4)

撮影者:
原田 泰典
撮影時刻:
(現地時刻)(1枚目)8時11分00秒、(2枚目)11分50秒、(3枚目)12分08秒頃、(4枚目)12分40秒、露出各1/1000秒
撮影地:
北マリアナ諸島連邦 テニアン島 スーサイドクリフ
撮影機材等:
400mm F5.6レンズ + 3倍テレコン(合成 1200mm F16)、ニコン F90X、フジ REALA、フィルター ND400 + ND8(3枚目のベイリービーズ撮影時はノーフィルター)、ビクセンフォトガイド2にて追尾
●撮影者コメント(抜粋):
テニアンで撮影しました金環日食です。晴れてはいても、時折雲塊が通過する天候でしたが、食最大の15分ほど前に、快晴になりました。ベイリービーズが大変美しかった日食でした。40秒があっという間に過ぎました。

(塚原健次氏撮影の金環日食の写真)

撮影者:
塚原 健次
撮影時刻:
(現地時刻)8時11分35秒
撮影地:
北マリアナ諸島連邦 テニアン島
撮影機材等:
Meade ETX-70AT、Vixen LV10、SONY DSC-S50(コリメート法で合成焦点距離は35mmカメラ換算で1365mm相当)、減光フィルタ: 内科用レントゲンフィルムの暴露現像品
●撮影者コメント:
最後まで困っていたことはデジカメの豆液晶ファインダでどうやって正確にピント合わせをするかということでした。でも幸い大きな黒点があったので、これを頼りにエイヤと合わせました。露出に関しては、EV補正値を-2にしたものの、あとはカメラのプログラムAE任せしかありませんでした。

(堂山浩太郎氏撮影の部分日食の写真 1) (堂山浩太郎氏撮影の部分日食の写真 2)

撮影者:
堂山 浩太郎
撮影地:
アメリカ テキサス州ヒューストン
撮影機材等:
DCR-TRV900、最大光学望遠、ノーフィルター、絞り:開放、露出1/60秒、ホワイトバランス:太陽光、固定撮影、プログレッシブ動画撮影から静止画おこし
●撮影者コメント:
こちらでは、6月10日でした。是非とも、金環食を見たかったのですが、なかなか都合がつかず断念しました。今回、Houstonにおいて、部分日蝕のまま日没になりましたので、画像をお送りいたします。低空の雲に一度は完全に覆われてしまったのですが、太陽一つ分、地平線との間に隙間が有りました。いやぁ、感動ものでした。そばで見ていたアメリカ人も歓声を上げていました。

(茂木弘光氏撮影の部分日食の写真)

(こちらはgifアニメーションです。サイズ1.9MB)
撮影者:
茂木 弘光
撮影時刻:
6時57分〜7時30分、露出各0.02秒×34コマ(1分間隔)
撮影地:
群馬県太田市
撮影機材等:
高橋製作所 FC-50(D=50mm fl=400mm)、高橋製作所 NJP-TEMMA-PC、ビットラン BJ-32L、フィルター:ND10000 + ND400 + 赤外カット
●撮影者コメント:
食の欠けはじめが曇り、最大ちょっと前でパソコンのトラブル、その直後曇ってしまい部分日食の全行程のアニメーション撮影ができませんでした。非情に残念ですが見られただけでもラッキーでした。

(時氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
(ハンドル)
撮影時刻:
7時41分
撮影機材等:
ニコン テレスコマイクロ、ニコン クールピクス990
●撮影者コメント:
生まれて初めて、日食を撮影しました。当日朝は天気が悪くて、今日はだめだろうなあ…と思っていたら、薄日が差してきたので、頑張って撮りました。

6月12日掲載分


(田中千秋氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
田中 千秋
撮影時刻:
7時30分
撮影地:
茨城県つくば市
撮影機材等:
タカハシ FC60、富士 スペリエ400、直接焦点撮影
●撮影者コメント:
実際は見えは良くなく、つくばではほとんど誰も見ていなかったのではないかと思いますが、雲を通しても写真には写りますので、あきらめずに写したものです。

(菅原芳明氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
菅原 芳明
撮影時刻:
8時10分19秒、露出1/127秒
撮影地:
神奈川県横浜市
撮影機材等:
高橋製作所 FC-60(D=60mm fl=500mm)、高橋製作所 EM-200、LV15、COOLPIX990、フィルター:ND400 + ND8、コリメート撮影
●撮影者コメント:
せっかくの部分日食も、ここ横浜では天気が悪く残念でした。何とか1枚でも撮影しようと粘って、3カット(デジカメ)撮影しました。昼頃には良い天気になったのに・・・。海外からの金環のショットを待ってます。

6月11日掲載分


(遊星人M3氏撮影の部分日食の連続写真)

撮影者:
遊星人M3
撮影時刻:
写真中に記載
撮影機材等:
TAKAHASHI FC-100、Or12mm拡大(コリメート方式)、Fuji FinePix 1500(150万画素)
●撮影者コメント:
台風4号の影響もあり、日食の前半は撮影できませんでしたが、後半は青空が拡がって太陽観測も行えました。なお、シーイングが悪く、画像はあまり良くありません。黒点群も月の影から出たりと、面白い眺めとなりました。

(倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 1) (倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 2) (倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 3) (倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 4) (倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 5) (倉敷科学センター撮影の部分日食の連続写真 6)

撮影者:
倉敷科学センター 天文技師 石井 元巳
撮影時刻:
順に、6時52分、7時17分、7時35分、7時57分、8時15分、8時30分
撮影地:
岡山県倉敷市
●撮影者コメント:
岡山県倉敷市では、午前5時頃から晴れ間が拡がりはじめ、始終雲を通しての観測になりましたが、全経過をとらえることができました。(倉敷科学センター 三島和久氏)
倉敷科学センターの「6月11日部分日食」のページ。動画もあり)

(和光久氏撮影の部分日食の連続写真 1) (和光久氏撮影の部分日食の連続写真 2) (和光久氏撮影の部分日食の連続写真 3)

撮影者:
和光 久
撮影時刻:
(1枚目)8時25分38秒、露出1/1500秒
(2枚目)8時33分14秒、露出1/350秒
(3枚目)8時34分15秒、露出1/500秒
撮影地:
長野県原村 八ヶ岳自然文化園
撮影機材等:
ビクセン GPD赤道儀、BORG 76鏡筒 + 1.4倍テレコンバーター(合成fl=700mm、合成F=13.4)、52mm径フィルター使用、フジ FinePix S1 Pro(感度設定320相当、ホワイトバランス:晴天)、オリジナルのサイズを縮小後にレベル補正
フィルター:(1枚目)ND4 + ND8、(2、3枚目)PL 2枚、偏光の方向を直交
●撮影者コメント:
日蝕の始まる直前に一度太陽が見えたものの、その後は雲に遮られてしまいました。最大食分を過ぎてから小雨が降ったのですが、諦めずにチャンスを伺っていた結果です。

(横田富美夫氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
横田 富美夫
撮影時刻:
7時46分、露出1/2000秒
撮影地:
岡山県総社市
撮影機材等:
フジ FinePix S1 Pro + ニコン AI 35mm F2.8S(ISO320、F11)、ノーフィルター
●撮影者コメント:
部分日食の連続写真を狙っていたのですが、生憎曇ってしまいました。日食に入った頃からだんだん雲の切れ目が流れてきて、運良く撮ることができました。

(河村俊一氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
河村 俊一
撮影時刻:
7時37分12秒、露出オート(1/1059秒)
撮影地:
大阪府大阪狭山市
撮影機材等:
ペンタックス製 7.5cm F6.7 EDHF屈折、XL28mm、ニコン COOLPIX995(ズームは望遠側、24.3mm F9.7)、フィルター:ND400 + ND8 + ND4 + ND2、電動追尾、ステライメージ2で処理
●撮影者コメント:
小型台風が南方海上にやってきて、当日は絶望的な天気予報だった。しかし、油断しないでよかった。台風は足早に通り過ぎ、8時以後は晴れ間が見えてきて、経過を観察できた。家族とともにわいわいいいながら楽しく過ごした。写真は最大食分近くのショットである。欲をいえば、今大きな黒点が太陽面にないのが残念。

(高橋篤司氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
高橋 篤司
その他:
データなどは、高橋さんのサイト「学研都市の空」(太陽日記のページ)を参照のこと
●撮影者コメント:
天候が心配されましたが、当地は晴れました。

(高村郁夫氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
高村 郁夫
撮影時刻:
7時17分34秒、露出1/70秒
撮影地:
神奈川県相模原市
撮影機材等:
ビクセン GP赤道儀、ケンコー 8cm屈折、ニコン CoolPix950、LV20mm、サングラス、アンシャープマスク
●撮影者コメント:
厚い雲で覆われていましたが、何とか4枚ほど撮影することができました。一瞬を捉える難しさを痛感しました。雰囲気が伝わると良いのですが…

(田子十兵衛氏撮影の部分日食の写真)

撮影者:
田子 十兵衛
撮影時刻:
7時45分頃、露出1/1000秒
撮影地:
沖縄県 塩屋漁港
撮影機材等:
カシオ QV-3500EX(ズーム最大望遠側、デジタルズームOFF、マニュアル露出モード、AF、F8、高精細モード)、ノーフィルター、手持ちでダイレクト使用、JPG圧縮、PCにUSB取り込み、フォトショップ5.0.2にて処理、中央部を強くトリミング
●撮影者コメント:
朝6時10分に準備開始、ホームグランドの塩屋漁港(沖縄県大宜味村字塩屋)に着く。すると、台風4号の余波?、そらはどんより、太陽が見えません。しかししかし、待つこと数十分。雲の切れ間から太陽が現れ、しかも、薄雲による最適な天然のフィルタで、肉眼裸眼(減光ゼロ!)で、日食の全経過を、雲の切れ間のとぎれとぎれながらも、眺めつづけることに恵まれました!そして、今回の1枚も、ノーフィルターです!なお、金属フィルターでの望遠鏡使用拡大撮影は減光が強すぎて失敗しました。

<参照>

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