国立天文台のALMA(アルマ)計画の近況とこれからの講演会

【2003年5月13日 国立天文台天文ニュース(636)

国立天文台が進めているALMA計画の近況報告と、これから行われる一般向け講演会等についてのご案内をお送りします。

※適宜更新する予定ですので、最新情報についてはALMAのホームページhttp://www.nro.nao.ac.jp/alma/をご覧下さい。

【近況報告】

日本側の状況としては、ALMAの準備として昨年度から2年計画で進めている「大型ミリ波サブミリ波干渉計に関する研究開発」の2年目としてアンテナを中心とした技術開発を行っており、日米欧の試作アンテナがアメリカ・ニューメキシコ州のアンテナ評価試験用サイトに出そろい、これから合同評価試験が行われる予定です。今後、文部科学省等との協議を進め、超高精度アンテナや受信機バンドの追加などを中心とした平成16年度からの建設予算獲得を目指すことになります。

すでに建設予算を獲得済みの米欧でも準備が着々と進められており、合同ALMA事務所のディレクタとしてTarenghi氏が4月1日付けで着任したほか、秋頃にはいよいよチリで建設が開始される予定です。

【一般向け講演会・施設公開・展示等】

日本学術会議シンポジウム 「小柴先生ノーベル賞受賞記念:宇宙の新しい物理観測」

日時:
2003年5月14日(水) 10:30-17:00
場所:
日本学術会議講堂
講演:
小柴昌俊(東大名誉教授)、川辺良平(国立天文台)ほか
備考:
参加費無料、先着順(学生、研究者、機器開発の研究者、などの参加を期待しているとのこと)
http://www.scj.go.jp/info/koukai_shimpo-link/989-s-3.pdf

練馬区寿大学

日時:
2003年6月11日(水) 14:00-16:00
場所:
練馬公民館ホール
講演:
「巨大望遠鏡で見る宇宙」 阪本成一(国立天文台)
備考:
受講登録した65歳以上の会員が対象

天文講演会

日時:
2003年6月11日(水) 19:00-
場所:
板橋区立教育科学館
講演:
「見えない光で宇宙を探る」 阪本成一(国立天文台)
備考:
http://www.ecopolis.city.itabashi.tokyo.jp/edu/kagaku/home.html

シンポジウム「わが国の科学技術の動向と発展について」

日時:
2003年6月19日(木) 10:00-14:30
場所:
信州大学理学部
講演:
長谷川哲夫(国立天文台)ほか
備考:
http://www.scj.go.jp/info/koukai_shimpo-link/990-s-9.pdf

天文学講演会・南天に広がれ宇宙ロマン10 「宇宙の新しい素顔を探る−アルマの実現に向けて」

日時:
2003年6月28日(土) 13:30-16:30
場所:
名古屋大学豊田講堂
講演:
福井康雄(名大教授)、阪本成一(国立天文台)ほか
備考:
先着800名

天文学講演会・南天に広がれ宇宙ロマン10 「宇宙の新しい素顔を探る−アルマの実現に向けて」

日時:
2003年6月29日(日) 13:30-16:30
場所:
アピオ大阪小ホール
講演:
福井康雄(名大教授)、阪本成一(国立天文台)ほか
備考:
先着300名

天文学講演会・南天に広がれ宇宙ロマン10 「宇宙の新しい素顔を探る−アルマの実現に向けて」

日時:
2003年7月12日(土) 13:30-16:30
場所:
一橋記念講堂
講演:
福井康雄(名大教授)、長谷川哲夫(国立天文台)ほか
備考:
先着400名

天文宇宙の講演会

日時:
2003年8月頃 (詳細未定)
場所:
長野市(詳細未定)
講演:
長谷川哲夫(国立天文台)

天文宇宙の講演会

日時:
2003年8月頃(詳細未定)
場所:
諏訪市 (詳細未定)
講演:
長谷川哲夫(国立天文台)

国立天文台野辺山地区特別公開

日時:
2002年8月23日(土) 9:30-16:00
場所:
国立天文台(野辺山)
内容:
施設公開、展示、工作、講演会等
講演:
「第2の地球探しに向かって」田村元秀(国立天文台)
「第2の地球形成の現場へ」北村良実(宇宙研)、齋藤正雄(国立天文台)
備考:
http://www.nro.nao.ac.jp/~openday/
通常の見学は年末年始休業を除き毎日可能

第4回ALMA公開講演会「(テーマ未定)」

日時:
2003年10月 (詳細未定)
場所:
京阪神地区 (詳細未定)
講演:
未定

国立天文台三鷹地区特別公開「(テーマ未定)」

日時:
2002年10月25日(土)(予定)
場所:
国立天文台(三鷹)
内容:
施設公開、展示、工作、講演会等
備考:
http://www.nao.ac.jp/open-day/
通常の見学は年末年始休業を除き毎日可能

【その他の情報】

◎小惑星7354番"Ishiguro"

ALMAの日本側プロジェクトディレクタの石黒正人・国立天文台教授にちなんで、小惑星7354番が"Ishiguro"と命名されました。発見者の小林隆男様(群馬県大泉町在住)に感謝いたします。
http://cfa-www.harvard.edu/iau/lists/MPNames.html

(7354) Ishiguro = 1995 BR1
        Discovered 1995 Jan. 27 by T. Kobayashi at Oizumi.
        Masato Ishiguro (b. 1945) has been the Japanese project 
director of the ALMA (Atacama Large Millimeter/submillimeter Array) 
project since 1998.  He was in charge of constructing the Nobeyama 
Millimeter Array and was the director of the Nobeyama Radio Observatory 
from 1990 to 1996.

<参照>

  • [alma-supporter 7] ALMAニュースリリース(2003年春号)

<関連リンク>

<関連ニュース>