火星探査車スピリットからの鮮明なカラー画像
【2004年1月7日 JPL News Release】
4日(日本時間)に火星に到着したばかりの、NASAの無人火星探査車「スピリット」から鮮明なカラー画像が届いた。1997年のマーズパスファインダーのものより3倍優れた解像度で撮影されており、とても鮮明な画像となっている。
公表された画像は360度のパノラマ画像のうち45度で、全体の8分の1。今週中に残るすべての角度の撮影が終わる予定だ。画像をよく見ると、とがった岩石とかなり丸まった岩石の両方が見られることがわかるが、この謎は今後2、3週間かけて専門家によって解き明かされていくだろう。
また、飛行担当チームは、搭載された電子機器のオーバーヒートを避ける努力を続けている。スピリット着陸地点の大気と表面温度は予測されていたものより温度が高いのだ。しかし、この不安も、車輪が地上に降ろされることで解消されると期待されている。同型のもう1台の探査機オポチュニティーは今月25日に火星に到着する予定だ。
なお、スピリットが着陸した地点が、昨年2月のスペースシャトル・コロンビア号の事故を追悼して「コロンビア・メモリアル・ステーション」と名づけられることも発表された。