新年の花火のように美しい銀河NGC 6946
【2005年1月14日 Gemini Press Release】
ジェミニ北望遠鏡が撮影した銀河NGC 6946の色鮮やかな画像が公開された。NGC 6946では超新星爆発やスターバースト(爆発的な星形成)といった星の生と死のドラマが銀河のいたるところで急速に進んでおり、このように美しい姿を見せている。
NGC 6946は、われわれから1000万〜2000万光年ほど離れており、ケフェウス座とはくちょう座の境界あたりに位置している。星の数は天の川銀河の半分程度だが、過去100年の間に8回も超新星爆発が観測され、われわれの知る中でもっとも超新星爆発が頻繁に起こる銀河である。天の川銀河での超新星爆発は過去1000年間でたったの4回で、一番最近のものでも1604年に起きたものだ(ケプラーの新星)。
一方、NGC 6946では銀河のいたるところで「スターバースト」と呼ばれる爆発的な星形成が起こっている。そのような星形成領域を捉えることにより、銀河が色鮮やかに見えているのだ。しかし、一体なぜこのように急速に星の形成と進化が起こるのかについては謎のままである。今後の研究による解明が待たれる。