国立天文台のALMA(アルマ)計画の近況
【2005年5月11日 国立天文台 アストロ・トピックス(102)】
国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま
今回もまたサンチャゴよりお送りします。こちらは3月の第2土曜日の深夜から冬時間に戻りましたので、日本との時差は現在マイナス13時間です。そろそろ朝夕は冷えるようになってきており、オフィスから望むアンデスの山並みも次第に白みを帯びてきています。サンチャゴは盆地状になっており、風が吹かない冬は、サンチャゴに暮らす人間にとっては、世界一との悪評もあるスモッグが心配な季節でもあります。
国内では機器の開発が着々と進められています。
相関器については昨年すでにご報告したとおり、昨年度から3年間の製造契約が締結され、国内のメーカにおいて製造が進められています。
アンテナに関しても12メートル アンテナ3台分について国内メーカとの契約が締結され、製造が開始されました。
ミリ波帯・サブミリ波帯の受信機も国立天文台を中心として順調に開発が進められています。
国立天文台では現在約60名の体制でプロジェクトを進めており、スタッフの公募も適宜行っています(公募情報はウェブ上にも掲載)。
また、三鷹の展示室は3月に更新され、ALMAの展示も最新の状況を反映したものに差し替えられました。
チリ北部の標高2900メートルにある山麓施設でも、工事が本格化しています。
ALMAの完成とそれを用いた研究の早期実現に向けて、引き続き皆様のご支援をお願いいたします。
※最新情報についてはALMAのホームページをご覧下さい。