【イベント情報】日本地球惑星科学連合が発足
【2005年5月18日 地球惑星科学合同大会運営機構】
2005年5月22日(日)から26日(木)にかけて、地球惑星科学関連学会2005年合同大会が開催される。同時に、参加する20余りの学会が連携を目指し「日本地球惑星科学連合」を発足させ、地球・惑星科学の新たな門出となる。大会そのものも過去最大規模で、大会初日には一般参加可能なセッションが開かれる。
地球惑星科学関連学会合同大会は、地球・惑星科学に関連する学会により構成され、広い範囲にわたる研究発表、情報交流の場として1990年より開催されており、今回で16回目を数える。参加者は増加の一途で、幕張メッセ国際会議場で開かれる今年は 3000人を大幅に超える見込みだ。これは、毎年開催されている地球惑星科学関連の学会としては世界最大級になるという。
本大会期間中に、正式に「日本地球惑星科学連合」が発足する。これは、いままで申し合わせによって春の大会を協力して行ってきた20余りの学会(のべ会員数25000人)が、外部に向けての発言、教育・アウトリーチなどでも、より緊密な連携をもって活動を展開することをめざし、連合という組織を新たに立ち上げることを意味する。地球・惑星科学系の類似した連合は、世界にいくつかあるが、この連合はほぼ日本一国でありながら、ヨーロッパ連合をしのぎ米国に次ぐ規模になると予想される。これまで、国内の他分野の学会に比べ、複数の細かい組織のために見えにくかった、日本の高い研究のアクティビティーを国内外に広くアピールし、また自身の更なる活性化に励んでいきたいと考えているとのことだ。
大会初日には、高校生・中学生を主な対象とした一般向けのアウトリーチ講演セッションが開かれる。これは大会始まって以来の大規模な企画で、20名を超える講師が、地球環境、地震・火山予測、人工衛星を使った新しい宇宙観測、インド洋大津波などについて、最先端の知識と研究現場の躍動、社会との連携を語る。開催は日曜日であり、参加も無料なので、地球惑星科学に関するホットな話題をまとめて聞けるチャンスだ。
詳しい情報については、公式ホームページを参照されたい。