系外惑星探査衛星COROTのファーストライト
【2007年1月25日 ESA News】
昨年12月27日(中央ヨーロッパ時間)に打ち上げられた系外惑星探査衛星「コロー(COROT)」が18日、ファーストライト(初めての撮影)に成功した。
COROTはフランス国立宇宙研究センター(CNES)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)が共同で開発した天文衛星。口径30cmの赤外線望遠鏡で2年半にわたって約12万個の恒星を撮影し、明るさの微妙な変化から内部構造と惑星の有無を調べる。
ファーストライトは姿勢制御と装置の調整中に撮影されたもので、いっかくじゅう座の方向の星々が写っている。COROTプロジェクトの科学者によれば、予定どおりの精度が得られていて装置の状態が万全であることが確かめられたという。しばらくはこの周辺にある恒星の撮影を続け、太陽の光が邪魔になり始める4月からは180度反対の方向、すなわち天の川銀河の中心方向を観測する予定だ。