市村義美さん、超新星2007ssを発見

【2007年12月23日 VSOLJ ニュース(185)】

埼玉県の市村義美さんが、自身2個目となる超新星2007ssを発見された。


VSOLJ ニュースより

(著者:山岡均さん(九大理))

埼玉県比企郡吉見町にお住いの市村義美(いちむらよしみ)さんが、自身2個目の超新星2007ssを発見されました。市村さんはこれまでにも、1987年に彗星を、2005年には超新星を発見されているベテラン天体捜索家です。

市村さんは、12月20.78日(世界時、以下同様)に28センチメートルのシュミットカセグレン望遠鏡で撮影した画像から、りょうけん座の渦巻銀河NGC 4617に超新星を発見しました。翌21.606日には、山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんがこの超新星を確認しています。超新星の明るさは15等台と推定されています。市村さんが測定した超新星の位置は、以下のとおりです。銀河の中心から2秒角東、8秒角南にあたります。

  赤経: 12時41分06.07秒
  赤緯:+50度23分28.7秒 (2000年分点)
  NGC 4617の周辺星図と、DSS画像に表示した超新星

この銀河には、2年前に超新星2005ab(板垣さん発見、VSOLJニュース 135)が出現しています。

超新星の分光タイプ決定などが待ち望まれます。


超新星2007ssの位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。

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