「きぼう」第1便、土井さん搭乗のシャトル打ち上げ日時決定

【2008年3月3日 JAXA

土井隆雄さんらが搭乗するスペースシャトル「エンデバー号」の打ち上げは3月11日午後3時28分(日本時間)と発表された。「きぼう」日本実験棟の打ち上げがいよいよ始まる。船内保管室は日本初の有人宇宙機となる。


打ち上げ直後のアトランティス号

「きぼう」船内保管室のISSへの取付け(CG)。クリックで拡大(提供:JAXA)

ミッション1J/Aロゴ

今回のミッション(1J/A)のロゴ。1J/Aとは、日本とアメリカの要素をISSに運ぶ1回目の組立フライトという意味。クリックで拡大(提供:JAXA)

国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて、「きぼう」日本実験棟の打上げ第1便となるスペースシャトル・エンデバー号(STS-123/ISS組立ミッション1J/A)の打ち上げ日が決定した。打ち上げ日時(※注)は日本時間2008年3月11日午後3時28分(アメリカ東部夏時間11日午前2時28分)。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士・土井隆雄さんや、ISSの交代要員ら7名を乗せて、フロリダ州ケネディ宇宙センターから飛び立つ。ミッションは約16日間の予定で、その間に「きぼう」日本実験棟の保管庫の役割を担う船内保管室が取り付けられるほか、カナダ宇宙庁(CSA)の開発したロボットアームの取り付けや、物資の補給などが行われる。

このミッションは、「きぼう」を取り付ける3回にわたって行われる組立ミッションのうちの1回目。日本初の有人宇宙機ということになる船内保管室は外径4.4メートル、長さ4.2メートルの円筒形で、アメリカの「ハーモニー」(第2結合部)に取り付けられる。星出彰彦さんが搭乗する第2便のミッションでは船内実験室やロボットアームが取り付けられ、第1便で取り付けた船内保管室は、この船内実験室へと移設される。第3便は若田光一さんがISSに長期滞在するミッションで、船外実験プラットフォームや船外パレットが取り付けられる予定となっている。「きぼう」は宇宙飛行士が長期間活動可能な、日本では初めての有人施設となる。

土井隆雄さんの飛行は1997年のスペースシャトル・コロンビア号以来2回目。JAXAでは土井さんへの応援メッセージを募集している。

※注:3月1日に発表された時刻です。1日延期となるたびに、打上げ時刻は約20分早まります。