記録更新した米国人宇宙飛行士ら、無事帰還
【2008年4月21日 JAXA】
ロシア連邦宇宙局(FSA)のソユーズTMA-11宇宙船が、長期滞在クルー2名と初の韓国人宇宙飛行士イ・ソヨン氏を乗せて、バイコヌール時間の4月19日(土)午後2時30分頃(日本時間同日午後5時30分頃)に帰還した。帰還した長期滞在クルーの一人であるペギー・ウィットソン氏は、今回を含めた計2回の長期滞在により、米国人宇宙飛行士の宇宙滞在日数の最高記録を樹立した。
2007年10月から国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた第16次長期滞在クルーである宇宙飛行士ペギー・ウィットソン氏とユーリ・マレンチェンコ氏、さらに今月8日に宇宙へ飛び立った初の韓国人宇宙飛行士イ・ソヨン氏を乗せたソユーズ宇宙船が、バイコヌール時間の4月19日午後2時30分(日本時間午後5時30分)頃、カザフスタン共和国に帰還した。
ペギー・ウィットソン氏のISS長期滞在は、今回で2度目。宇宙滞在日数は計377日に達し、米国人宇宙飛行士としての宇宙滞在日数の最長記録を樹立した。
なお、ソユーズTMA-11宇宙船では、今年2月5日にプログレス補給船で打ち上げられたJAXAのタンパク質結晶生成実験装置(ISSにおける9回目の実験)も帰還した。
ソユーズ宇宙船
旧ソ連時代に有人月旅行計画のために開発された1〜3人乗りの宇宙船。1968年の2号機から現在まで事故は一度もなく、信頼性は高い。現在も国際宇宙ステーション(ISS)への往復用、ステーションの緊急時の脱出用として使用されている。(「スペースガイド宇宙年鑑2008」より)