折り紙ヒコーキなどに宇宙ブランドを付与

【2008年9月10日 JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が展開している宇宙ブランド「JAXA COSMODE PROJECT」(コスモード)が、新たに3つの商品に対して与えられた。


(4D投影システムによる投影例と装置の全体像)

4D投影システムによる投影例と装置の全体像(提供:JAXA)

(折り紙ヒコーキ「Space Paper Airplane スペースシャトルキット」の画像)

折り紙ヒコーキ「Space Paper Airplane スペースシャトルキット」の完成品とパッケージイメージ(提供:JAXA)

(折り紙ヒコーキの本「PAPER AIRPLANE -紙ヒコーキ博物館-」の画像)

折り紙ヒコーキの本「PAPER AIRPLANE -紙ヒコーキ博物館-」(提供:JAXA)

「JAXA COSMODE PROJECT」とは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が展開する独自のブランドである。日本の宇宙開発技術を利用した製品にこのブランドを与えることにより、宇宙開発の成果を社会に還元し、一般の人々に宇宙開発を身近に感じてもらい、理解を深めてもらうことを目的としている。

JAXAは、今年6月に「JAXA COSMODE PROJECT」をH-IIAロケットの断熱材を住宅用に改良した製品に付与した。それに続き、新たに3つの商品に同ブランドが付与された。

その1つ目は、3次元の模型にプロジェクタによる映像を投影し、時間という1次元をプラスした「4D投影システム」である。このシステムを使えば、様々な地図画像を投影し、変化に富んだジオラマを再現することができる。

2つ目は、「折り紙ヒコーキ『Space Paper Airplane スペースシャトルキット』」。この紙飛行機は、紙の繊維をガラス質でコーティングした超越紙®加工が施されている。国際宇宙ステーションから飛ばし無事地球に帰還させることができるかを検証するために現在開発が進められており、地上の実験では、マッハ7(秒速約1.2km)の高速気流に12秒間耐えることが証明されている。

3つ目は、折り紙ヒコーキ協会の会長を務める戸田拓夫氏執筆による、折り紙ヒコーキの本「PAPER AIRPLANE -紙ヒコーキ博物館-」である。同氏は、折り紙ヒコーキによる手投げ室内滞空時間の世界記録保持者でもあり、本の中で折り紙ヒコーキの科学と魅力を紹介している。また、「折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト」で同氏が開発した「スペースシャトル型折り紙ヒコーキ」の折り方も掲載している。

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