【イベント情報】レンズを磨いて、ガリレオ望遠鏡を復元
【2008年12月4日 佐賀県立宇宙科学館】
佐賀県立宇宙科学館は、『世界天文年記念「ガリレオ望遠鏡の復元」ワークショップ』を開催する。ワークショップの参加者は、望遠鏡の組み立てはもちろん、レンズ研磨機を使って自分でレンズを作るという貴重な体験ができる。
世界天文年記念「ガリレオ望遠鏡の復元」ワークショップのご案内
佐賀県立宇宙科学館では、「世界天文年2009」を記念し、ガリレオ望遠鏡の復元を行うワークショップを開催します。
ガリレオは多くの望遠鏡を製作したと言われています。しかし、ガリレオが製作したとして確認されているものはフィレンッエ科学史研究博物館(イタリア)に残されている2本の望遠鏡(と1枚の対物レンズ)だけです。
ワークショップでは、この内の1本、14倍の望遠鏡の復元を体験していただきます。レンズを実際に自分で研磨、製作し望遠鏡を復元します。製作した望遠鏡を使ってガリレオが覗いた夜空を追体験するだけでなく、自分でレンズを作るという他では経験できない貴重な体験をしていただけます。
ガリレオ望遠鏡を復元するにあたり、当館ではフィレンツェ科学史研究博物館の協力により、ガリレオ望遠鏡の復元に必要となる仕様、外観等のデータを入手しました。また、当館は、他の館では例のないレンズ研磨装置(製造装置)を保有しており、ガリレオ望遠鏡に使われているレンズ仕様にあわせたレンズの研磨のための素材、研磨皿等も用意しています。多くの方の参加をお待ちしています。
- ■ 開催日:
- ワークショップは、参加希望者との日時、時間等の調整を行い適宜開催します。
- ■ 開催場所:
- 佐賀県立宇宙科学館
- 材料費など:
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- ワークショップへの参加には、レプリカ復元のための材料費が必要となります。
- 望遠鏡の復元に使う鏡胴は、紙管製のものと木製のものがあります。
- 紙管鏡胴による復元:10,000円/本
- 木製鏡胴(※)による復元:100,000円/本(※木製の鏡胴は木工加工専門家へ特注します。このため、準備に少々時間がかかります)
- 1本の復元(材料費1本分)に数人がグループとしてご参加いただくことも可能です。
- ■ その他:
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- 所用時間は1〜2人で参加の場合で、3〜4時間/回です。当館の「レンズ磨き工房」でマンツーマンによりレンズの研磨および組立て復元を行います。
- レンズの研磨には当館の研磨装置を使いますので当時の手磨きに比べればはるかに短い時間に精度の高いレンズを磨くことができます。
- 紙管製、木製どちらも同じ仕様のレンズをセットしますので、基本的な見え方は同じですが、木製の鏡胴は、レンズの固定の方法も含め本物のガリレオ望遠鏡にあわせたものになります。外観も含め極めて精巧に復元することになり、科学館等での展示物としてもお使い頂けます。紙管製のものは厚めの紙管を使用していますので極めて丈夫です。観望会等でも気軽にお使い頂けます。
- ■ 問合せ:
- 佐賀県立宇宙科学館
電話:0954-20-1666、FAX:0954-20-1620
E-mail:sssm@saga-ecf.or.jp
※このニュースは、佐賀県立宇宙科学館の許斐修輔さんからお寄せいただいた情報を元に作成しました。