西山さんと椛島さん、M33に新星を発見

【2009年1月15日 CBET 1659】

福岡県久留米市の西山浩一さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫さんが、さんかく座の渦巻銀河M33に17.0等の新星を発見された。お二人は3年連続でM33の新星を発見されたことになる。


福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんと、佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんは、2009年1月7.54日頃(世界時、以下同様)に撮影した画像から、さんかく座の渦巻銀河M33(NGC 598)に17.0等の天体があることを発見した。

この天体は、口径40cm、f/9.8の反射望遠鏡にCCDカメラを取り付けて撮影した9枚の画像(露出時間40秒・フィルタなし)の中から発見され、その後1月8.475日に撮影した5枚の画像(露出時間60秒)中に減光した同天体が確認された。この発見は、兵庫県洲本市の中野主一さんを通して国際天文学連合に報告された。

また、発見前の1月2.55日(限界等級19.5)と3.53日(限界等級19.4)の撮影画像にこの天体は写っておらず、Digital Sky Survey(DSS)の過去の撮影画像にも写っていなかったこともあわせて報告されている。

新星の位置は、M33の中心から西へ136秒角、南へ835秒角のところにあり、赤経・赤緯は以下のとおり(2夜の観測の平均値)。

  赤経  01時33分40.42秒(±0.03秒)
  赤緯 +30度25分42.1秒(±0.1秒)(2000年分点)

西山さんと椛島さんは2007年から共同で系外銀河の超新星サーベイを行っており、お二人にとって初の新天体発見もM33の新星であった。昨年も同銀河に新星を発見されており、お二人のM33における新星発見は3年連続となった。


さんかく座の新星の位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。

<参照>

  • CBET 1659: APPARENT NOVA IN M33 (2009 Jan. 8)

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