「日食観察 障害等発生調査」に協力を!
【2009年9月28日 天文教育普及研究会】
天文教育普及研究会では、2012年の金環日食や今後の日食を安心・安全に観察できるよう、7月22日に見られた日食について、観察後の目への障害事例について調査を行っている。障害等がどのようにして発生したのかなど、具体的なデータは日本国内にはほとんどないため、日食観察で目に異常を感じた人は、ぜひアンケートに協力してほしいと呼びかけている。
日食観察による目への障害事例を集めた報告は、世界中でもこれまでにわずかしかなく、日本国内においてはほとんどないというのが実情だ。そこで、天文教育普及研究会 世界天文年プロジェクト ワーキンググループでは、2012年に日本で見られる金環日食をはじめ、今後の日食を安全・安心に観察してもらえるよう、7月22日の日食観察において、どのような方法でどんな障害が発生したのか、具体的なデータを収集するための調査を9月20日まで実施した。
寄せられた回答を集計し、結果を発表したところ、各方面から大きな反響があった。そのため、同ワーキンググループでは、急遽調査期間を10月31日まで延長することを決定した。
調査の対象となるのは、自身あるいは身近な人が、日食観察によって目への異常を感じた、あるいは実際に障害が発生したという場合である。なお、症状は日食観察の直後ではなく、数日後に出るケースもあるため、日食が原因と考えられる可能性があれば調査の対象となる。また、学校においては、先生による児童・生徒の目の異常や障害の有無の確認を行い、異常等の報告があれば、ぜひ先生を通じて個々の実例について回等を寄せてほしいと呼びかけている。日食観察会などのイベントの主催者が、参加者の異常や障害を発見した場合も同様だ。
実例の報告は、天文教育普及研究会 世界天文年プロジェクト ワーキンググループの日食情報ページにある「日食による目への障害調査回答フォーム」を利用のこと。