「あかつき」「イカロス」、打ち上げ成功!
【2010年5月21日 JAXA】
5月21日6時58分、日本の金星探査機「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」などを載せたH-IIAロケット17号機が種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットからの分離も成功し、「あかつき」「イカロス」の金星に向けての旅がいよいよ始まった。
金星探査機「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」が、4つの小型副衛星とともに、H-IIAロケット17号機で種子島宇宙センターから打ち上げられた。当初、打ち上げは18日に予定されていたが、天候不良のため打ち上げ6分前に延期が決定され、21日に再設定されていた。
打ち上げ後、約27分30秒後に「あかつき」が、その後「イカロス」がロケットからの分離に成功し、他の4つの副衛星を含めすべての探査機と衛星がロケットから分離された。
「あかつき」は今後、約半年かけて金星に接近し、12月ごろから本格的な金星観測を開始する予定だ。また「イカロス」は、数週間かけて帆を展開し、発電や軌道制御実験を行う予定である。まずは打ち上げ成功を喜びながら、今後の旅の無事を祈り、観測・実験の成果に期待したい。