太陽観測衛星SDO、宇宙から部分日食を観測
【2010年10月22日 Goddard Space Flight Center】
NASAの太陽観測衛星「SDO」が10月7日にとらえた部分日食の画像が公開された。
この画像は、静止軌道上にいるSDOと太陽の間を月が通過して太陽の一部が隠されるようすを、SDOが極紫外線の波長で観測したものだ。真っ黒い月によって太陽の一部が切り取られたような画像となっている。
ロッキード・マーチン太陽物理研究所のKarel Schrijver氏は「このように月の縁がひじょうにシャープにとらえられている画像を利用することで、回折の度合いなど衛星に搭載した望遠鏡の実用上の性能を測定することができます。より鮮明で詳細な画像を得るために、その情報を搭載機器のデータの修正に利用するのです」と話している。