21日の夕方は皆既月食を見よう 国立天文台などキャンペーン
【2010年12月16日 国立天文台/JAXA】
12月21日の夕方、日本で3年ぶりに皆既月食が見られる。各地域で何時にどのように見えるか、アストロアーツの特集ページなどでチェックしてみよう。各地の天文関連施設でも観望イベントが開催されるほか、国立天文台では観察報告を受け付けるキャンペーンを実施している。
「国立天文台 メールニュース No.25」より
月食は、太陽−地球−月が直線に並び、月が地球の影に入り込むため、満月の一部または全部が欠けたように見える現象です。12月21日の夜に、地球の影の中に月が完全に入り込む「皆既月食」が起こります。日本で皆既月食が起こるのは、2007年8月28日以来およそ3年ぶりのことです。
今回の月食は日本全国で観察することができます。また、早い時間帯に月食が起こり、多くの方にとっては無理をして夜更かしする必要のない、観察しやすい月食ですので、晴れたらぜひ空を眺めてみてください。
月食の経過は次のとおりです(日本全国同じ時刻)。
月食の始め | : | 15時32.3分 |
皆既月食の始め | : | 16時40.4分 |
食の最大 | : | 17時17.0分 |
皆既月食の終わり | : | 17時53.6分 |
月食の終わり | : | 19時01.7分 |
全国のほとんどの地域で、月の出になる前に月食が始まっています。東日本のほとんどの地域では欠けた状態で月が地平線から姿を見せ、西日本では皆既月食が始まってから月が地平線から昇ります。
東に行くほど早い時刻に月の出となりますので、月食を観察できる時間は東に行くほど長くなります。また皆既月食が始まるときの月の地平線からの高さも、東に行くほうが高く、条件良く観察できることになります。
国立天文台では、月食当日の夜に、この皆既月食を観察し報告していただく「皆既月食を観察しよう」キャンペーンを実施します。キャンペーンページでは、観察報告の受け付けのほか、月食のメカニズムや経過・観察方法なども紹介していますので、ぜひご覧ください。
皆既月食をみる会
皆既月食の当日、神奈川県のJAXA相模原キャンパスでは「皆既月食をみる会」が開催され、当日は専門家による月食の解説や、月食のスケッチ大会などが行われる。
- ■ 日時:
- 2010年12月21日(火) 17:00〜19:00
※雨天中止。当日昼までに下記ウェブサイトで告知 - ■ 場所:
- JAXA相模原キャンパス 本館展示室前
- ■ 参加費:
- 無料
- ■ 備考:
- 小学生以下の方は、保護者同伴で参加してください
- ■ ウェブサイト:
- JAXA 宇宙科学研究所「皆既月食をみる会」