皆既日食が起こる場所では、日食に合わせてあらゆるものの値段が高騰するのは世の常。特に今回はケアンズに一極集中していることもあって、日食観測ツアーの旅行料金が各旅行会社ともに高めの設定になっている。こうした中、「星ナビ」協賛のツアーが3社から企画されている。いずれもケアンズ周辺に観測地を定めたものだ。

今回のケアンズ皆既日食を逃すと次のチャンスは2013年の北大西洋〜中央アフリカ、その次は2015年の北大西洋〜北極海だ。それらと比べればはるかに気軽に出向くことのできる今回は、日食マニアなら外せない「一食」となる。

（※以下で紹介しているツアーは、お問い合わせ時点で満席・キャンセル待ちの場合もあります。ご了承ください。）

《クラブツーリズム・コミュニティ旅行センター》

ケアンズ市内に宿泊し、市内のホテル周辺、もしくはケアンズから内陸に入ったアマルーと呼ばれる場所にて観測を行う。ツアー代金は、378,000円〜498,000円（2名1室で宿泊の場合。燃油サーチャージや空港使用料などは含まれていない。以下同）。

アマルーは牧場の一角が日食観測地として整備され、世界中から日食マニアが集結する。「ケアンズ5日間」「ケアンズ・シドニー7日間」など、滞在ホテルやフライトによって多彩なコースが設定されているが、コースによってはキャンセル待ちになっている。

さらに、洋上観測とシドニー観光付きという「ケアンズ・シドニー6日間」も設定された。こちらは、ケアンズ東方のグレートバリアリーフに浮かぶポンツーン（人工の浮島）で皆既日食を見ようというものだ。

《日通旅行 総合営業部》

ケアンズの北にあるパームコーブの海岸を観測地とする「オーストラリア皆既日食観測ツアー」の2コース。

「Aコース7日間」は、オーストラリアの星空を楽しみつつバスで移動しながらパームコーブ入りするという、日食も星空も楽しみたい人向けのツアーで、旅行代金は358,000円。

「Bコース5日間」は、クアラルンプールとシドニー経由となるものの、高額なツアーが多い中、278,000円という旅行代金が魅力で、現在キャンセル待ちになっている。

《日通旅行 名古屋支店》

中部国際空港発着の「皆既日食観測ツアー」として4日間と7日間、いずれも香港経由の2コースを設定。旅行代金は4日間が348,000円、7日間が368,000円と比較的リーズナブルな設定だ。

4日間のコースはクラブツーリズムのツアーと同様に内陸のアマルーが観測地だ。日程が短く、休みが取りにくい人にはおすすめ。

7日間のコースは、観測地はケアンズ市内（オプションとしてアマルーも選択可能）で、シドニー観光もできる。

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