嶋さんが昨年10月ふたご座の銀河に超新星を発見
【2013年3月21日 国立天文台メールニュース No.102】
東京都府中市の嶋さんが昨年10月、ふたご座の銀河に17等の超新星らしき天体を発見した。符号は付いていないものの、その後の観測で超新星と確認されている。
国立天文台 メールニュースより
東京都府中市の嶋邦博(しまくにひろ)さんは、2012年10月16日(世界時)の観測から、ふたご座方向にある銀河NGC 2370の中に17等の超新星らしき天体を発見しました。その後、ハワイ大学の2.2m望遠鏡を用いた分光観測でこの天体が超新星であることがわかりました。
嶋さんによる発見日時と、宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんの確認観測による天体の位置は次のとおりです。
- 発見日時:2012年10月16.773日 = 10月16日18時33分(世界時)
- 発見位置:
赤経 07時25分00.42秒 赤緯 +23度47分03.0 秒(2000年分点) NGC 2370周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
アストロアーツ注:この天体は超新星としての符号が未だ与えられていないため天文ニュースでは未報でしたが、国内外での観測で超新星と確認されています。今回嶋さんの日本天文学会天体発見賞受賞を機に掲載することとしました。