「こうのとり」4号機、国際宇宙ステーションにドッキング
【2013年8月12日 JAXA/三菱電機】
今月4日に打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機が、10日未明に国際宇宙ステーションに到着、結合を完了した。
8月4日(日本時間、以下同)に種子島宇宙センターから打ち上げられた「こうのとり」4号機(HTV4)は、8月9日夜から翌10日未明にかけて、国際宇宙ステーション(ISS)との結合作業が行われた。
まず9日午後8時すぎ、「こうのとり」は秒速約8kmで周回するISSに10mの距離まで接近し、相対的に停止した(注)。ISSのクルーが操作するロボットアームで把持され、ISSの「ハーモニー」モジュールと結合、翌10日午前1時32分にボルト締結が完了した。
その後電力・通信ラインの接続や補給キャリア与圧部(船内用補給品を搭載する区画)の起動も完了し、午前3時38分に結合作業の全過程が完了した。12日までに、クルーによるISS内への貨物の移送が順次開始されている。
「こうのとり」は9月5日に不要品を搭載してISSから分離され、同月7日に大気圏に突入、破棄される予定だ。
注:「こうのとりのランデブー技術」 三菱電機による「こうのとり」の航法誘導制御技術は、今年9月に初号機が予定されるNASA運用のISS補給機「シグナス」(米オービタルサイエンス社製)近傍接近システムにも採用されている。