夏の一夜を彩ったスピカ食とペルセウス座流星群
【2013年8月14日 アストロアーツ】
今年は絶好条件となったペルセウス座流星群が12日から13日にかけてピークを迎え、全国各地で天文ファンが流れ星を楽しんだ。12日夕方に見られたスピカ食とあわせて画像を紹介しよう。
2013年のペルセウス座流星群は、月明かりがなく、またペルセウス座が空高く上る未明ごろピークという好条件で多くの期待を集めた。
夜の天気予報が気になる中で“前哨戦”となったのが、12日日没後の「スピカ食」。おとめ座の1等星スピカが月に隠され再び現れる現象で、北東北・北海道では食にはならなかったもののスピカが月をかすめるようすが観測された。
突然の雷雨に見舞われた地方もあったが、各地でスピカと月の2ショットや出現直後の様子がとらえられた(画像1枚目)。その他投稿画像ギャラリーでは、食の経過や、明るさが残る中でのスピカ潜入など多くの画像を見ることができる。
12日深夜から翌13日未明にかけてピークとなったペルセウス座流星群は、月光の邪魔がなく多くの天文ファンが気合いを入れて空の暗い場所に出かけた。
アストロアーツスタッフの観測報告や投稿ギャラリーのコメントによれば、雲のすき間からの観察や薄雲を通しての流星ウォッチングとなった場所も多かったようだが、ペルセウス座流星群らしいシャープな飛跡を見せる明るい流れ星が天の川などを背景にいくつも見られ、撮影されている。
ペルセウス座流星群は出現期間が長いので、まだまだ流れ星に出会うチャンスはある。夏休みはぜひ、引き続き空の暗いところでゆっくり星を眺めてみよう。