アイソン彗星をリアルに再現、ステラナビゲータ Ver.9のVer.9.2へのアップデータを公開

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【2013年8月23日 アストロアーツ】8月28日更新

天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.9」がバージョンアップ。期待のアイソン彗星のよりリアルな表示に対応したVer.9.2へのアップデータを無償公開しました。


近日点通過後のアイソン彗星の再現

近日点通過後、明け方の空に長い尾を見せるアイソン彗星を再現。枠内は従来の描画。クリックで拡大

太陽に接近したアイソン彗星を「お気に入り」から見る

アイソン彗星の太陽接近を「お気に入り」からシミュレーション。イオンテイルとダストテイルの描画に注目。クリックで拡大

今回のVer.9.2アップデータでは、彗星の大きさを考慮して尾を立体的に美しく描画するように改良しました。11月末に太陽へ最接近して明るくなることが期待されるアイソン彗星を、よりリアルに再現できます。さらに、天文現象をワンタッチで再現できる「お気に入り」の一覧に「アイソン彗星」を追加しました。メニューから選ぶだけでアイソン彗星の動きや天体との接近をシミュレーションして、観望や撮影に活用できます。

また、従来の「彗星」のお気に入りについて描画設定を見直して、過去の彗星を実際に近い姿で再現できるようになりました。彗星の写真をお持ちの方は、ステラナビゲータの表示と比べてみてください。

8月28日追記

8月28日以前にアップデータをダウンロードしたユーザーの皆様へ

8月23日に公開した「9.2アップデータ」をインストールした場合に、「星空自動解説」が途中で止まってしまう問題が生じることが判明し、修正したものを8月28日に公開いたしました。

「9.2アップデータ」を8月28日15時ごろ以前にダウンロード・インストールした方は、お手数ですがアップデータページより再度ダウンロード・インストールをお願いいたします。

※ご注意: 8月28日以前の9.2アップデータをインストール済みの場合、ステラナビゲータの更新確認画面では「あなたがお使いのバージョンは最新です。」と表示されますが、その場合も上記ページからもう一度ダウンロードしてください。

アップデータの確認作業に不備があり、お手数をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。

アップデータのインストール方法

  1. 下記のいずれかの方法で9.2アップデータファイルをダウンロードします
    • 「ステラナビゲータ」の[ヘルプ]メニュー → [ステラナビゲータの更新確認]から
    • 製品ページ内「アップデータ」ページから
  2. 9.2アップデータファイル(Sn9up92.exe)を、「ステラナビゲータ」が起動されていない状態で実行します
  3. 9.2アップデータのインストールが完了したら「ステラナビゲータ」を起動し、「ツール」メニュー → 「データ更新」から必ず彗星のデータ更新を行ってください。
    ※ データ更新をしないと「お気に入り」等でアイソン彗星が表示されません。

詳しくは、ステラナビゲータ Ver.9 アップデータページをご覧ください。ご不明な点は製品サポートページを参照のうえ、お問い合わせください。

9.2アップデータの詳細

《改良点・追加機能》

  • 彗星のコマと尾をよりリアルに描画 ※DirectXモードオフには未対応
  • アイソン彗星を再現するお気に入りを追加
  • 過去彗星のお気に入りでコマと尾の再現性を向上
  • ミード LT、LX600、LX850の望遠鏡制御に対応

《おもな修正内容》

  • 「前回終了時の設定で起動」の設定で「視野円・視野角」ダイアログの「写野角の向き」が復帰しない
  • 人工衛星の位置推算の結果が星図に表示された人工衛星の位置と合わない
  • セレストロン NexStar 5/8 に接続できない
  • ケンコー Sky Explorer に接続できない
  • ミード LS で接続時に微動速度が微動のスライダと合わない
  • タカハシ Temma2M を無線で制御するとステラナビゲータが強制終了する

※修正内容の一覧は、アップデータページより「リリースノート(修正機能一覧)」をご参照ください。

《星図が正しく描画されない場合の対応について》

ステラナビゲータ Ver.9ではグラフィック処理が大きく変わったため、旧バージョンが動いていたパソコンであっても動作条件を満たさない場合があります。

このようなパソコンでは以下のような問題が起こることがあります。

  • 星図画面が真っ黒になる
  • 恒星の周りに黒い縁が出る
  • 他のウィンドウの中にステラナビゲータの画面が表示されることがある
  • 光跡残しのように表示物が消えずに残る
  • [印刷]や[画像として保存]、クリップボードへの画面コピーができない

お使いのパソコンで上記のような問題が起こる場合には、9.2アップデータをインストール後、下記の対応をお試しください。

  • [設定]メニュー→「環境設定」ダイアログで、[DirectXモードで動作]のチェックボックスをオフにする

これによりVer.8以前との互換の描画方式に切り替わり、問題が解決します。詳しくは「ステラナビゲータ」サポートページ「ステラナビゲータ Ver.9の星図が正しく描画されない場合の対応」をご参照ください。

ステラナビゲータについて

「ステラナビゲータ Ver.9」は、過去から未来までの20万年間に起こるあらゆる天文現象をリアルに再現できる天文シミュレーションソフトウェアです。

星空のシミュレーションだけでなく、四季の星座や神話を紹介するプラネタリウム番組、おすすめの天文現象の情報をインターネットから取得してお知らせする機能、天体望遠鏡のコントロールなど、天文・宇宙を楽しむための多彩な機能が搭載されています。