ハッブルが見る2つの銀河のイリュージョン
【2013年8月30日 NASA】
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた2つの銀河の画像が公開された。一見するとすぐそばに接近し衝突しつつあるように見えるのだが、実のところは…。
このハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像では、2つの銀河が絡み合い、衝突しつつあるかのように見える。
しかし、これは単なる視点のトリック。これらの銀河は、地球から見てたまたま同じ方向に並んでいるだけなのである。
手前に見える、点のような星が集まった天体は矮小不規則銀河「PGC 16389」。一部が少し重なって向こう側に細長く見えるのは、真横から見た(エッジオンの)銀河「APMBGC 252+125-117」だ。
広い範囲をとらえた画像にはこの他にも、正面向きのものや少し斜めになったものなど、無数の遠方銀河がとらえられている。