イプシロン打ち上げ中止、原因は姿勢判定時間のずれ
【2013年9月2日 JAXA】
8月27日のイプシロンロケット打ち上げ中止について、地上装置の監視と計算開始のタイミングがずれたため、姿勢異常と判定されたことが原因と判明している。
8月27日に予定されていた打ち上げが中止となったイプシロンロケット試験機について、8月30日までに判明している原因が発表された。地上装置による監視がロケット搭載計算機の姿勢計算開始より約0.07秒早かったため、地上装置が姿勢異常と判定し、自動停止したという。
ロケットプロジェクトチームでは、異常データが示された場合に即座に自動停止がかけられるように監視時間を厳しく設定していたことに加え、搭載計算機と地上装置の時間のずれに配慮できていなかったことが原因としている。
今後は搭載計算機と地上装置の時間のずれを考慮した監視時間に変更する方向で対策検討を行い、さらに徹底的な再点検の後、再度の打ち上げ挑戦への準備が進められる。