ハッブルがとらえたサイディングスプリング彗星の活動
【2014年3月28日 HubbleSite】
今年10月に火星に大接近するサイディングスプリング彗星を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。
昨年1月に発見されたサイディングスプリング彗星(C/2013 A1)を、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)がとらえた。太陽から約5億kmの距離にまで近づいてきた彗星を今年3月11日に撮影した画像には、昨年10月末の画像と同じく、太陽光で暖められた彗星の核から噴出する2本の塵のジェットが見られ、核の自転軸方向を知る手がかりになる。
サイディングスプリング彗星は10月25日に太陽から約2億kmの距離で近日点を通過し、地球からは天体望遠鏡で楽しめそうだ。10月19日には火星から約13万5000km以内の距離まで大接近するので、火星探査機などでの観測が期待されている。