2014年4月、地球と火星が最接近しました(→ 解説記事)。約9200万km離れた小接近で見かけの大きさは小さかったものの、動画で撮影した画像を多数合成し処理を行うと、模様がハッキリとわかります。
火星の画像処理例
- 月・惑星カメラで撮影した動画映像(約2500フレーム)の切り出し画像。かなりざらついていることや、フレームごとに火星自体の形、模様の形が違うことがわかります。
- 程度の良い500フレームを抽出してコンポジット。ボケてはいますが、とても滑らかになりました。
- RGB分解して、各画像ごとに画像復元処理とシャープ処理を施します。
- RGBを再合成します。この時に正しく位置合わせをすることで、大気差による色分散を補正します。
- コントラストと明るさを調整します。余計な処理を加えて画像が破綻することがないように気をつけましょう。
- 必要に応じてカラーバランスを調整し、完成です。