フラット補正のオプション強化
一般的に、淡い散光星雲や暗黒帯を表現するためには、強い画像処理をかけなくてはならない。しかし光学系を通して撮影した写真には、多かれ少なかれ画面の周辺ほど暗くなる「周辺減光」が発生する。これを補正するための機能がフラット補正であり、天体写真用ソフトウェアの基本機能のひとつである。
ただ、いつもフラット補正がピタリとキマるわけではなく、周辺にいくにつれズレが大きくなるなど、誤差が残ってしまう。これはフラット画像撮影時に迷光が発生するなど、天体撮影時と撮影環境が完全に一致していないことが原因であると言われている。
「7」ではこの誤差の補正に対応するため、フラット補正にガンマ補正とオフセット補正オプションが搭載された。従来バージョンでもフラット画像に対してガンマ補正をかけ、演算コマンドでオフセット値を与えることでできなくはなかったが、機能を内蔵することで格段に楽にできるようになった。