高精細フルデジタル太陽観測システム「ソーラープロジェクタ」を開発、平塚市博物館に納入

太陽像を自動観測し効果的に展示するシステム

【2005年3月17日 株式会社アストロアーツ / 有限会社天窓工房】

天文ソフト「ステラナビゲータ」の開発や天文雑誌「月刊星ナビ」の発行など天文関連プロダクツの開発会社である、株式会社アストロアーツと、天文台、プラネタリウム施設の設計・施工、特殊光学機器の開発など、天文関連エンジニアリング会社である、有限会社天窓工房は、科学館や博物館等の公共施設向けに、高精細な太陽像を自動観測し、効果的に展示するシステム「ソーラープロジェクタ」を共同開発し、2006年2月神奈川県平塚市の平塚市博物館に納入いたしました。

「ソーラープロジェクタ」サンプル画面

「ソーラープロジェクタ」の最大の特徴は展示としての表現力にあります。太陽用望遠鏡+800万画素のデジタルカメラにより、超高精細な画像を捉え、65インチのフルハイビジョンモニタで展示投影しています。太陽黒点の様子や水素の光で見た太陽表面の模様を、4分割されたウインドウに表示できます。

個々の太陽像はマウス操作により移動・拡大・縮小が自在でウインドウ自体も移動・拡大が可能です。さらに5番目のウインドウには展示説明やホームページを表示することができ、刻々と移り変わる太陽現象をライブ感にあふれ、誰にでも分かりやすい展示が可能です。

画像処理は株式会社アストロアーツが担当、「ステライメージ」で培った「96ビットスーパーカラー処理エンジン」を太陽画像用に最適化し、高解像度の画像処理を高速で処理可能にしました。また、システム全体のエンジニアリングは有限会社天窓工房が担当、施設に最適な計画の立案から設計、施工、アフターサービスまでを提供致します。

<主な内容>

太陽像撮影システムソフトウエア仕様

対応OS/WindowsXP
主な機能/
・星図表示機能(恒星データ約1600万個、星雲・星団データ約1万個)
・デジタルカメラ制御機能(撮影、インターバル撮影、画像自働保存機能)
・画像処理機能(コンポジット合成他)
太陽撮像までのオペレーション/
1)撮像条件の設定・インターバル間隔(デフォルト1分)・撮像方法の選択(オート、多段階露光)
2)撮像開始
3)個々の画像処理・オートの場合、コントラストを強調しハイコントラストな仕上がりにする・多段階露光の場合、画像をコンポジット後、階調をデジタル現像で圧縮、その後コントラスト強調しハイコントラストな仕上がりにする
4)画像の保存・撮影年月日時刻を元に画像名を生成し、撮像した画像を自働保存する.
5)必要に応じて自働撮像を中断し、オプションを変更し、再度撮像を開始する.

太陽像表示システムソフトウエア仕様

対応OS/WindowsXP
主な機能/撮影システムによって撮影された最新の画像をマルチ画面で表示する
表示までのオペレーション/
1)表示する画像を選択(撮像システム2台から)
2)表示形式を選択(全体像、全体像+拡大像、拡大像)
3)拡大像を表示する場合は、拡大するエリアを指定
4)表示を更新
5)新規画像が追加されたら、自動的に表示を切り替える

観測システム機器基本仕様

赤道議/フォーク式赤道儀
望遠鏡/高橋製作所:SKY90+エクステンダー(同等品)2本
Hαフィルター/コロナド:SolarMax90/BF30(同等品)1組
NDフィルター/金属蒸着D5相当1個
撮像カメラ/
Canon EOS20Da 2台(1台はバックアップ)(同等品)
Canon EOS20D 2台(1台はバックアップ)(同等品)
制御PC/2セット
CPU:Intel(R) Pentium4 3GHz以上
メモリ:2GB以上
HDD:80GB以上
観測ドーム/2×2m
太陽用ドーム/ブリッジ式非旋回タイプ、ブリッジ開閉電動、角型観測室
※オプション/ 大型ドーム. スライディングルーフ

展示ブース基本仕様

スクリーン/表示用プロジェクタ又は大型モニタ
解像度:フルハイビジョン
表示用PC/1セット
CPU:Intel(R) Pentium4 3GHz以上
メモリ:1GB以上
HDD:400GB以上
ブース/表示用PC、キーボード、マウスを収納するラック兼用タイプ。展示解説パネル付属

<製品について>

  • 製品名/「ソーラープロジェクタ」
  • 価格/基本システム(ドーム、望遠鏡、撮像システム、投影システム、システムソフトウェア)2400万円から。(機器構成により変動します。)
  • 開発・発売元/株式会社 アストロアーツ
  • 設計・施行/有限会社 天窓工房

<サンプル画像>

各画像はクリックすると拡大画像をご覧いただけます(平塚市博物館提供)。

構成例

火星くるくるのサンプル画面

画面例:四分割

火星くるくるのサンプル画面

画面例:二分割

火星くるくるのサンプル画面

画面例:拡大

火星くるくるのサンプル画面

〈株式会社アストロアーツ 会社概要〉

本社:
東京都渋谷区
代表取締役:
大熊正美
設立:
1981年7月
資本金:
4,250万円
従業員数:
20名
URL:
http://www.astroarts.co.jp/
事業内容:
天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」シリーズ、天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ」シリーズの開発 、デジタルプラネタリウム「ステラドーム」の開発
天文雑誌「月刊星ナビ」、「天体写真撮影テクニック」「アストロガイド星空年鑑」などの天文関係ムックシリーズの発行
ウェブサイトでの天文情報発信

<有限会社天窓工房 会社概要>

本社:
東京都立川市
代表取締役:
二見広志
設立:
2004年6月
資本金:
500万円
従業員数:
4名
URL:
http://skylight-studio.jp/
事業内容:
プラネタリウム劇場、天文施設の設計、景観シミュレーション、プラネタリウム用スクリーン、天体観測ドーム、天体観測機器の設計施工
二級建築士事務所: 東京都知事登録第13338号
建設業許可:東京都知事許可(般16)第122679号

<本製品に関するお問い合わせ先>

有限会社 天窓工房 担当:二見広志

住所:
〒190-0021 東京都立川市羽衣町1-23-3
電話:
042-522-2014
FAX:
042-522-2029
E-mail:
futami@skylight-studiuo.jp

<本リリースに関するお問い合わせ先>

株式会社 アストロアーツ 広報/宣伝部 担当:大日方(おびなた)

電話:
03-5790-0871(代)
FAX:
03-5790-0877
E-mail:
press-info@astroarts.co.jp
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