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2011年 ふたご座流星群

12月中旬に毎年やって来る三大流星群のひとつ、ふたご座流星群。今年、もっとも流れるとされるのは12月14日深夜です。月齢19の月がほぼ一晩中輝いていますが、透明度の良い冬の空の下、たくさんの出現に期待しましょう。

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ふたご座流星群の見え方・見方

流星群のピークは12月14日深夜

2011年12月15日 午前2時ごろの全天のようす

2011年12月15日 午前2時ごろ、ふたご座流星群が流れるようす。画像中央が頭の真上。流れる方向を示すため出現率を高く設定しています(ステラナビゲータで作成)

ふたご座流星群の放射点は、空が暗くなる頃には東北東の地平線から昇ってくるため一晩中観察できます。流星群は飛ぶ流星の数が同じと仮定した場合、放射点の高度が高いほどたくさん見えるようになります。夜中の2時頃、ふたご座流星群の放射点は、ほぼ天頂まで昇ります。この時間帯にたくさんの流れ星が見えると期待できます。

2011年のふたご座流星群がもっとも流れるとされる極大時刻は、12月15日2時と予想されています。ちょうど放射点が天頂を横切る頃です。極大予想時刻の前後にも流星は流れますから14日の夜から翌15日の明け方までたくさん見られるチャンスです。

ただし月齢19の月が輝いている

12月14日の夜は、月齢19の月がかに座に輝いています。ほぼ一晩中夜空を照らしていますので、流星観察には条件が良くありません。暗い流星は、空の明るさに埋もれて見えなくなってしまうからです。毎年ふたご座流星群のピークには1時間あたり20〜30個くらいの流星が見られるのですが、月明かりの影響で今年は見られる数が少なくなるかもしれません。冬は空気が乾燥していて空の透明度が良いので、月明かりに負けない流星の出現に期待しましょう。

流星観察のポイント

2011年12月15日 午前2時ごろ南西の空のようす

2011年12月15日 午前2時ごろ、南西の空のようす。出現率を高く設定しています

流星は放射点の方向から飛んできますが、いくつもの流星の流れた跡をたどって行くと放射点で交わるのであって、実際には全天のあちらこちらに流れます。したがって放射点の方向にこだわる必要はなく、空が広く見渡せる見晴らしのいい場所で観察することをおすすめします。しかし、今年は月がありますので、なるべく眩しい月から離れた方向を見るようにしましょう。

流星を観察するために長時間夜空を見上げ続けていると首が痛くなります。グランドシートに寝転がって見るのが楽です。ただし、車の往来がある駐車場ではたいへん危険ですからやめましょう。

とても寒い時期です。防寒着を着るなど、しっかり寒さ対策をして流星観察を楽しんでください。

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ふたご座流星群の特徴

毎年安定してたくさん流れる

ふたご座流星群の流れ星

ふたご座流星群の流れ星

毎年決まった時期に星空の同じ位置を中心にしてたくさんの流星が流れますが、これを流星群といいます。12月のふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつとして数えられています。

ふたご座流星群は、ピーク時には毎年安定してたくさんの流星が飛び、ほとんど期待を裏切らない流星群です。

ふたご座流星群とは

ふたご座流星群の放射点

ふたご座流星群の放射点

流星群は、天球上のある1点から四方八方に放射状に流れるように見えます。この1点を放射点と呼びます。流星群の名前は放射点のある(または放射点の近くの)星座名で呼ばれます。ふたご座流星群はふたご座のα星カストルの近くに放射点があるのでそう呼ばれています。

平行に降る流星

平行に降る流星

ふたご座流星群の放射点は、宵の口には地平線から昇ります。冬至に近いこの頃は暗くなるのも早いので、夜の早いうちから観察できます。流星の見かけの動きは、放射点付近では流星経路は短く、放射点から離れるほど流星経路が長く見えます。放射点では流星は観察者に向かってくるように見えます。

地球とファエトンの軌道

惑星とファエトンの軌道。12月15日に地球がファエトンの軌道あたりにあることがわかる。惑星は大きく表示

通常、流星群は尾をたなびかせる彗星が放出していったチリ(流星物質)がもとになっていますが、近年、ふたご座流星群の起源となった母天体は小惑星ファエトンではないかと考えられています。小惑星には尾はありません。つまり、かつてファエトンは彗星であったかもしれないことを物語っているのです

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「星空ナビ」でふたご座流星群をシミュレーション

「星空ナビ」で天文現象一覧から「ふたご座流星群」を選んでシミュレーション。天体名を表示すれば、まわりにどんな星座や星があるかもわかります。

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