おり姫星、ひこ星の見つけ方
せっかくの七夕ですから、夜空を見上げて、おり姫星とひこ星を探してみましょう。梅雨のまっただ中ではありますが、何も七夕の星は七夕の日にしか見えないわけではありません。7月7日をすぎてからでもほぼ同じような星空を見ることができますし、8月にもなれば梅雨も明けているはずです。
ステラナビゲータによる再現
7月7日前後の午後9時過ぎに東の空を見上げれば、2、3個の星を見つけることができます。
とくに明るい2つの星がおり姫星とひこ星です。北寄りにあって、先に昇ってくる明るい方の星がおり姫星です。2つの星の間には天の川が流れているのですが、街の中では空の明るさにかき消されてしまうので見ることはできません。
おり姫星やひこ星を簡単に見つけるには、モバイル端末の星座早見ツールを使うのがおすすめです。iPhone用「iステラ」、Android端末用「スマートステラ」やWindows 8用「M+Stellar」は、端末を夜空にかざすだけで星や星座を探したり調べたりできます。
iステラを使って、おり姫星(ベガ)とひこ星(アルタイル)を見つけましょう。
検索ボタンをタップすると、天体検索画面が表示されます。「恒星」カテゴリで「ベガ」または「アルタイル」を選ぶと、画面の中心に緑の矢印が表示されます。携帯端末を矢印の方向に動かすと、選んだ星が星図画面に見えてきます。その状態で、端末の向こう側の星空を見てみましょう。おり姫星(またはひこ星)が輝いているはずです。
他のモバイルツールでも同じようにして、天体を探すことができます。
ステラナビゲータによる再現
おり姫星とひこ星のほかにもう1つ、七夕伝説とは関係ありませんが、目立って明るい星が左の方にあります。デネブと呼ばれるはくちょう座の星です。
ちなみに、おり姫星は西洋の名前で言うとこと座のベガ、ひこ星はわし座のアルタイル。この2つとデネブを合わせた3つの星は、星々の中でもとくに明るい「1等星」で、つないだ形が三角形のように見えることから夏の大三角と呼ばれています。
パソコンで星空を表示させるなら、天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」がおすすめです。これさえあれば、好きな日時、好きな場所から見た星空の再現も、思いのまま。本物の星空を観察するときに役立つ機能も満載です。
製品ページ「活用しよう」コーナーでは、ステラナビゲータを使って七夕の星空を解説する活用例を掲載しています。
「ビジュアル星空案内 宇宙を見る、識る、撮る」は、星空と星座、星雲と星団、天の川と銀河、月と太陽と惑星、天体撮影といった、さまざまな星空や宇宙の楽しみ方を50のテーマと美しいビジュアルでやさしく紹介した天文ムックです。天の川や七夕の星についても、美しい写真とともに詳しく解説しています。
空を見上げたら、まずは星座を探してみたくなるもの。「DVDでかんたんに「プラネタリウム」が楽しめる 星座入門」は星座に親しみ、実際に探すときに役立つムックです。誌面で星座の物語を読んで、DVDでプラネタリウム番組を見たら、付属の星座早見盤を使って実際に探してみましょう。