南の空に見える明るい黄白色の星
土星の明るさは約0等級で、町中でも肉眼で簡単に見つけられます。「南の空のやや低いところに見える、クリーム色の明るい星」と覚えておけばわかりやすいでしょう。7月ごろまでは木星も明るく輝いていますが、「木星のほうが明るい」「木星のほうが西寄り(南を正面として右寄り)」という点で区別が付けられます。
2017年の土星は「へびつかい座」の足元付近に位置しており、へびつかい座の南(下)にある「さそり座」の赤い1等星アンタレスと少し離れて並んで見えます。色や明るさの違いを見比べてみましょう。
土星が南中する(真南に来て、地平線からの高度が最も高くなる)のは、東京の場合10月中旬で午後3時半ごろ(日没前)です。また、南中から沈むまでは約5時間です。南中時でも高度は30度ほどとあまり高くならないので、空が暗くなったらなるべく早めに観察するとよいでしょう。