せっかくの七夕ですから、夜空を見上げて、おりひめ星とひこ星を探してみましょう。
7月7日前後の午後9時過ぎ、東の空を見上げると、2、3個の星を見つけることができます。
とくに明るい2つの星が「おりひめ星(織姫星、織女星)」と「ひこ星(彦星、牽牛星)」です。北寄りにあり、先に昇ってきて高いところに見える明るい方の星がおりひめ星です。
おりひめ星は西洋の名前で言うと「こと座」の「ベガ」、ひこ星は「わし座」の「アルタイル」です。さらに、おりひめ星とひこ星のほかにもう一つ、目立って明るい星が左の方にあります。「デネブ」と呼ばれる「はくちょう座」の星です。
これら3つの星は星々の中でもとくに明るい「1等星」で、3つを結んでできる大きな三角形が「夏の大三角」です。
ところで、7月7日は広い地域で梅雨の最中ですが、七夕の星は七夕の日にしか見えないわけではありません。7月7日を過ぎてからでもほぼ同じような星空を見ることができますし、8月にもなれば梅雨も明けているはずです。七夕をきっかけとして、夏の星空を楽しんでみてください。2017年は7月23日と8月22日が新月で、この前後のころには月明かりの影響も小さくなり、デネブから夏の大三角を通ってベガとアルタイルの間を流れる「天の川」が見やすくなります。
また今夏は、南の空に木星や土星も見えています。木星の縞模様やガリレオ衛星、土星の環を観察してみましょう。